不安　その２

不安にも色々なものがあり調子が悪い時に受ける為のはりなど施術に対するものも中にはあります。

はりは痛い、一度受けたら癖になる、受ける前には様々な不安がありますがこういう事ははり全体についてというより今自分が気になっている施術所の内容を調べる事が大切です。

はりのやり方というのは各鍼灸院で違いそれぞれに特色があるものです。例えば当院のはりは、接触鍼という浅いはりを用いツボも毎回診察して確認していくので同じツボで慣れが生じたり、深く刺して痛みが出るという心配がありません。

はり全般では無く自分の気になる所のやり方について調べる事が重要です。

はりというと症状に合うツボに刺して置いておくイメージがありますが実際にはもっと柔軟性のある変化に富んだものです。

その為気になる事は直接聞き一度受けてみるというのが一番の早道になります。体調が悪い時は不安が強くなったり、物事を考えすぎてうまく進まなくなったりするという事もあります。

疑問がある時はまずは一度電話して聞いてみる事をお勧めします。

不安というのは実際の施術では、胸がドキドキして落ち着かないとか、頭が一杯でそれを調べないといられない、という様な言い方で訴えられます。

不安の原因といっても色々あってその感覚もそれが起きる理由も人によって違います。

そういう時は悩みに対する対策だけでは無く体の方も一緒に整える事でより効率よくその状態から抜け出す事が出来ます。

ウツの時に落ち込みやすくなるというのと同じ様に体に問題があると落ち着きが無くなったり色々な事が気になったりしやすくなるという事が起ります。

体から起こる気持ちの問題というのもあります。

そういう時はそういう感じ何度も繰り返していたり、色々調べてもすぐまた他の事が気になるなど中々落ち着けない状態になっていたりします。

こういう時はその理由を調べるだけでは無く体の方も落ち着けるようにその為のツボを使ったり生活の見直しを一緒にしていくなどの対策が必要になります。

体をよくするのにストレスの問題を考える様に気持ちの問題がある時も体を整えるという事が欠かせません。どの様な問題の場合も体と心を分けるのではなく一緒になってよくしていく事を考える事が大切です。

めまいというのは精神的なものとの関係が深く強いストレスがあった様な時は、めまいがして立っていられなくなるという事も起こったりします。

不安というのもストレスや緊張に関係するので普段からその様な環境にいる人はこれらの症状に悩まされやすくなります。

不安もめまいも自律神経の不調を元に起こります。

その為、色々と調子が悪く不安も強い人が「昨日はめまいもして…」とめまいをあわせて出してくる事もよくあります。

めまいというと内耳のむくみや耳石による刺激などが原因として言われますがその元となるのはこういう日常生活でのストレスです。不安もめまいも元にあるのはストレスや精神的な緊張など日常にある問題です。

特にこじれてきている様な人は一つの問題では無くこれらの症状を重ねて出して悪循環を起こしているものです。その様な時は、薬を飲んでいるからという事だけでは無く生活を見直しストレスを溜めこまない様にする事が大切です。

不安な時は頭が一杯で色々な事が手につかなくなる事があります。しっかり出来ると思っていてもミスしてしまう事も多いのでやはりそういう時は無理は禁物です。

この様な症状を訴える方の中には最近物が覚えられなくて物忘れがひどいという様な事を言う事もあって、集中できない事が日常の様々な所に影響を及ぼすという事が分かります。

無理をせずストレスを溜めこまない事が大切です。

これはどこか悪いと言う様な事では無く、焦りや不安が日常にまで入り込んできて当たり前の事さえ手に付かなくなっている為と考える事が出来ます。

こういう状態になっている時は、出来る事をまずはしっかりやる事であまり無理をしてなんでもかんでも詰め込まないという事が大切です。

細かいミスも積み重なっていけばストレスとなり状態を悪くします。まずは身の回りの小さな事から一つづつ確実にやっていく様にしましょう。

パニックの様な急な発作の時というのは、気持ちが焦ってしまってどうにもならないという事もよくあります。

そういう時は呼吸をゆっくりとして手首の所にある内関穴(ないかん)というツボを押してみてください。このツボは腕を上がっていって胸の中に入っていくので気持ちを落ち着けるのに役立ちます。

ゆっくり呼吸をしながら押す様にしてください。

ツボは、手首のシワの真ん中から指三本分のところになるのでここを親指の腹で5秒〜10秒かけてゆっくり押し、一度離してまたしばらくしたら押すというのを繰り返します。

やる時はツボの流れが腕を上がって胸に入っていくのをしっかりイメージしながら行って下さい。色々なツボを沢山使うのでは無く今押しているツボの感覚をよく感じながら行なうのが上手く効かすコツです。

不安な感じが急に起こる様な時はあまり多くの事は出来無いものです。まずは一つの事に集中してその事をしっかり行うという事が大切です。

調子の悪い時は胸がざわざわして落ち着かないという事があります。

この様な時、数値には出なくても体はちゃんと反応していて脈が早くなったり、お腹が固くなったりしています。

東洋医学ではこの様な実際に起きている体の変化を大切にして施術を進めていきます。胸の何処なのか右なのか左なのか、奥の方なのか、上にいってのどのつまりの様な症状は出ていないかなど詳しく話を聞いていき、それを脈やお腹で確認していきます。

詳しく話を聞き状態を確かめていく事が大切です。

ツボはただ胸がざわつくという事だけでは無くこういう具体的な内容によってとる場所が変わります。またこの脈やお腹の変化は、はりをする時だけでは無くはりをした後状態の確認の為にも使われ、はりをした後にしっかりと良い変化が体に出ている事を確かめてからはりを終えます。

胸のざわつきや不安感といったものは中々理解されにくい症状でもあります。しっかりと体をみてその所見に合わせたツボを使っていくという事が大切です。