めまい その２　めまいが起こる理由

めまいのときには、首の不調や焦りや不安感、季節の影響など、さまざまな事が関係します。

このページでは、めまいに影響を与える可能性のある問題についてまとめました。

中には直接的なものではなくても、めまいの素地となり、状態の悪化につながるものもあります。

一水堂では体全体の状態を広くとらえ、その上でめまいに関わるツボを絞り込み、はりの施術を行っています。お困りのときは、まずは一度お気軽にご相談ください。

体のバランスをとる上で、首はとても大切なポイントになります。

首の動きが悪かったり、いつも首が傾いた状態でいると、体は安定しにくく、ふらつきやめまいの元になります。

人は「目で見る映像」「耳の中で傾きを感じる神経」「体の感覚」の３つを組み合わせて、自分の姿勢や傾きを判断しています。

首の不調は肩こりやむち打ちだけでなく、モニターを見るときに首を突き出す姿勢や、ポケットに手を入れて背中を丸める癖など、日常の習慣からも生じます。

目の不調や耳の中の石の問題があったとしても、その背景には生活習慣が関わっていることが多いのです。

まずは、日々の姿勢や習慣を見直し、自分でできることから少しずつ取り組むことが、首の健康を守り、体全体のバランスを整える第一歩になります。

めまいはさまざまなきっかけで起こりますが、春先や秋口など季節の変わり目は、自律神経が乱れやすく、特に注意が必要です。

そういう時は、いつも通りの生活をしていてストレスを感じていないのにめまいが出たり、疲れが溜まっていないのにふわふわして体が落ち着かなくなったりすることがあります。

自律神経のバランスが崩れると、落ち着いていた体の不調が急に悪化したり、今まで普通にできていたことも体にこたえるようになったりします。

気温の急な変化や気圧の変動など、自律神経は外からの刺激にとても敏感に反応します。

そういう時は、普段なら何でもないよう事でも、めまいを起こしたりします。

今、めまいが出ている方や、繰り返し起こる傾向がある方は、服装や寝具の温度調整をこまめに行い、早めに体を休めて体調を整えるなど、環境の変化に自律神経が乱されないよう備えることが大切です。

体が季節に慣れていくまでは、少しペースを落として過ごすことも、状態を安定させるための大切な時間になります。

めまいがあるときというのは、それに合わせてさまざまな不調が出てきます。

吐き気や食欲不振といった体の問題だけでなく、気持ちが焦って落ち着かなかったり、頭の整理がつかず何も手につかなくなったりすることもあります。

鍼灸では、気持ちの問題と体の不調の間には深い関係があると考えます。特に、ストレスや神経的な疲れが重なっているときには、このつながりが強く現れます。

心の緊張や疲れが体のバランスを崩し、その結果としてめまいのような不調が出てくることも少なくありません。

気持ちの問題だから「時間が経てば落ち着くだろう」と思って放っておいても、なかなかうまくいかないことがあります。

体というのはすべてつながっています。

体の調整によって気持ちに少し余裕が出てきたら、その変化に合わせて心のほうもしっかりと落ち着かせていく、そうした両面からの働きかけが、悪循環から抜け出すために大切です。

鍼灸では、体の状態に合わせて現れやすい気持ちの揺れも、「心身一如」の考え方でとらえ、同時に整えていきます。

体と心、どちらかが先ということではなく、どちらも一つのものとして整えていくことが大切です。