耳鳴り

耳の音と鍼灸

耳の音は、静かになった時やちょっと気を抜いた時に気になってくるなど気持ちが休まらず人によってはそこから不眠や頭重など様々な問題を起こします。

続くと大きな負担となり、鳴ってる本人にとっては辛くきびしい問題となります。また耳鳴りは聞こえの悪さと一緒にに起こる事も多く聞こえないという問題に合わせ常にある耳の音にも悩まされます。

耳鳴りは全身状態とのかかわりが深いものでもあるので起きた時には耳だけでは無く全身の調子を整える事が必要になります。視点を変え体全体が良くなる事を考える事が大切です。

耳鳴りと自律神経

耳の音について鍼灸の考え方

感覚の中でも見ると聞くという複雑な働きに係わる耳鳴りやめまいは、不定愁訴の中でも特にこじれた時に出てくるもので自律神経の調子も大きく崩れている事がよくあります。

特に気にせず言われてみれば鳴っているというぐらいならそうでもありませんが、ひどくなると集中力を欠き、仕事も手につかないなどイライラして何も手につかなくなってしまうものです。

耳だけでは無く自律神経の調子を整える事が重要です。

脈の乱れや過呼吸もただそれらのリズムが狂うからではなくそれに恐怖や不安が伴う事でひどくなります。耳鳴りもそれと同じで気の焦りやイライラが伴って問題をひどくしているところがあります。

耳鳴りというとよく耳のきこえを調べますが、実際にはその辛さは数値では計れないところがあります。耳だけの対策、血流の改善と小さく考えるのではなく、広く全身を整えて体の力を高める事が肝腎です。

 

耳鳴りについて、鍼灸の考え方

耳の音と鍼灸

施術では、「数値では異常が見当たらない」「問題があって色々やっているが中々良くならない」という話をよく聞きます。これは、耳の奥の方にむくみがあるなど、耳の問題と辛さが一致しないという事についての悩みですが、鍼灸では、これに加えてもう一つ、働きの異常というものについても考えます。

 

数値に問題がなくても異常が無い訳ではありません。

耳には聞くという働きがありますが、この働きの事を昔の人は、神(しん)と呼び重要視してきました。目や耳というものは、ただそれだけでは機能せず、そこに気がめぐる事で初めて、見る、聞くといった働きが生じる、すなわち神(しん)が生じると考えたのです。耳鳴りやめまいもこの神(働き)の異常としてとらえ、その神が正常に働く為には気のめぐりが上手くいってなければならないとしました。(井上恵理 2008.10 病証論と臨床質問)

気というと何か特別なものの様に聞えますが、昔からこの様に働きを整え、ツボと体の問題をつなぐものとして実際に使われてきました。古典(素問、八正神明論)にも「…神気盛んなれば神全うし、神気劣る者は神不足す。之以て気血を養う者は、乃ち神を養う者也…」とあり、機能を整えるのには、まず気血を養うことが重要だという事が書かれています。

先ずは働きを整える事が重要です。

耳鳴りやめまいがある時も画像や数値だけではなく、先ずはその働きを整える事が重要です。働きが正常になる事で崩れていた環境は整い、体も良い方向に向かいます。はりやきゅうもただ血流を良くしているのではなく、実際にはこの機能を整える為に行っています。気のとどこおりを無くし全身をのびやかにして体の力を引き出す事が大切なのです。

 

耳鳴りと鍼灸

耳と鍼灸

耳鳴りがある時、施術ではまず三焦経(さんしょうけい)のかかわりを考えます。三焦経は、耳に関係の深い経絡(けいらく)で、本などで紹介されている事も多い耳の問題には欠かせないものです。

耳鳴りには三焦経(さんしょうけい)のツボがよく反応をします。

経絡(けいらく)は、かかわりの深いツボが集まって出来る一つの流れで、三焦経は薬指から始まり耳を通って目の端に終わる様に走ります。特に首から上の場所では、「…うなじを上って耳後にかかわり、直ちに上って耳の上角に出で…その支なる者は、耳後より耳中に入り、出でて耳前を走り…」(霊枢、経脈篇)と、重複して耳の内外を巡りその状態を左右します。

施術では、体質的な事、のぼせやすい、悪い血が溜まりやすい、ストレスが溜まりやすいなどの大きな処置も行いますが、それに加えて耳の回りを走るこれらの経絡につまりがないかというのも大切なポイントになります。

体をしっかりみて内容を少しづつ積み重ねていく事が重要です。

ツボというとただ血流に良いツボ、耳に良いツボと単発で紹介されていますが、実際には、この様な流れをみたり、全体とのかかわり合いをみて選びだされます。特に中々治らないこじれたものは、積み重ねていくような使い方が必要になります。体を良くみて必要なツボを選ぶ事が大切です。

 

東洋医学で考える耳鳴り

聞こえと鍼灸

鍼灸には陰陽五行(いんようごぎょう)というものがあり、耳もただそれだけでは無く後ろに五臓(ごぞう)の働きがあって初めて働く事が出来るとしています。

耳の働きには腎(じん)がかかわると考えます。

耳については「腎は耳を主る」(素問、陰陽応象大論篇)といい、腎(じん)の働きが欠かせないと言われています。腎(じん)は、現代では尿をつくる為のものですが、鍼灸ではこの様に耳に関係が深かったり、「精を蔵す」(霊枢、本神篇法風)と言って生きる力を蓄える場所でもあるとされています。

精は、生まれた時に親からさずかるエネルギーで、年をとる事で徐々に少なっていき、無くなる事で足腰が弱り、耳が遠くなるなどの変化が起きます。よく年をとると腰が曲がり、耳が遠くなりますが、それはこの様な事が原因で起きています。

聞こえの問題には早目の対処が重要です。

この変化は、無理をして腎(じん)に負担がかかった時でも起こり、その中の一つの問題として聞こえの低下が起こります。腎は老化に関係が深いという事もあり、放っておき時間がたつほど症状が動きにくくなります。問題が起きた時は、なるべく早くに対処し状態をこじらせない様にする事が重要です。

 
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その他メニューのご紹介

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気血 その4

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はり・きゅう 一水堂 料金とアクセス

料金

料金について
一水堂は、なるべく身近で皆さんに近い鍼灸院でありたいと思っています。その為、料金も通いやすくしてあります。その場だけの気持ち良さは問題からの抜け出す事には繋がりません。しっかりと体を整え明るい毎日を過ごしましょう。
 

料金表
初診料 1000円
一般 施術料 3500円
大学・専門 2500円
高校・中学 2000円
小学・幼児 1000円

一般の方
初めてのご来院の場合
 

 初回検査料1000円
+  施術料3500円
     計4500円
 

( 2回目以降は、3500円 )


施術歴20年の豊富な経験と高い技術

はり・きゅう一水堂

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