臨床日記 その33:耳のつまり感があって高い音が響きます

千葉市の一水堂で30年の臨床経験に基づき、患者さんの脈を診ながらお身体の状態を丁寧に伺う鍼灸師の様子

耳の症状だけに目を向けず、そのときの体の状態も一緒にみていきます。

耳のつまりは、耳鳴りのように音がするのとはまた違い、聞こえ方が変わったりして消耗します。

金属や食器のあたる音、シャワーの音など、普段なら気にならないようなものも神経に障り、その音を聞いているだけで疲れてしまうことがあります。

今回は耳のつまり感と音の響きが気になる方の例を紹介します。

耳のつまりと音の響きで体がしんどいです

金属や食器のあたる音、シャワーの音などが耳に響いて……。耳がつまっている感じも気持ち悪いし、できればあまり外にも出たくないんです。

耳のつまりや音の響きを気にして静かに過ごす人

耳の状態だけでなく、体全体の疲れもみていきます

耳のつまりや音の響きがあるからといってもはりをするのは耳だけではありません。その人が今どのような状態にあるのかを確かめながら、一つづつ治療を組み立てていきます。

1、耳のつまり感が響くことで外に出るのも辛くなっていました
食器やシャワーなど日常の音が耳に響いて気になる様子

1か月前に耳鼻科で突発性難聴と診断され、その後から耳のつまり感があるとのことでした。もともとは両耳だったのが、だんだんと聴力が落ちるにしたがって、逆に耳のつまりは良くなっていき、片方はそうでもなくなったのですが、残った方の耳は良くならず今でも残っているということでした。

金属のあたる音や、食器のカチカチあたる音、シャワーの出るときのシャーッという高い音がとくにだめで、耳にくるということでした。普段は耳はつまっていてその感じがスッキリせず気持ち悪いのですが、それよりもたまにものがあたった時の甲高い音や、町の中の雑踏などがつらく、あまり外にも出たくなくなるとのことでした。

【一水堂の身体の「診方」のご紹介】

耳鳴りについて :耳の中で音がする、音の聞こえが気になるなど、耳にまつわる様々な不調について紹介しています。

自律神経について :体の状態が耳の不調と重なっているときに考えておきたいことをまとめています。

首の痛みについて :首や肩周りの緊張など、耳から少し離れたところにある体の状態も治療をする上では大切になります。

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2、実際に体をみると耳だけの問題ではありませんでした
疲れた体を休めながらゆっくり過ごす人

実際に触ってみると皮膚も過敏で、刺激に弱い感じがあり、そのせいもあるのか体がひどく疲れているように感じました。話を聞くと、食欲もなく食べてもすぐ胃にきて食べられず、お腹の調子もあまりよくないということでした。

ストレスというのは人間関係だけではなく、強い音や気が休まらない環境が続くことでもかかります。とくに体が弱っているときは、普段何気なく流していた音でも強く感じるので、そのことが神経にこたえ、余計に疲れが溜まったりします。

また、胃や腸の不快な感じは、食事をとる気を無くし、上手く体にエネルギーを取り込むことを妨げるため、回復を遅らせて問題を長引かせる元となります。

3、状態に合わせてはりの内容を変えていきました
所見を確かめながら体の状態をみていく様子

一回目は耳の前にはりを刺して置き、肩回りをゆるめてリラックスできるようなはりをしていきました。やった直後は筋肉も緩み問題なく帰っていったのですが、二回目に来た時に話を聞くと、その日はあくびが出て眠くてしょうがなかったので、だいぶ早いが5時には布団に入って寝てしまったとのことでした。

体がまいっていて疲れも強い状態だったので、緩めることを中心に軽いはりをしていったのですが、話を聞き体を確かめてみると、少し固めのはりで張りを持たせて整えていった方が良い感じなことが分かりました。そこからは少しはりも太めのものを選び、素材も固いものに変えていきました。今は、まだ耳のこもった感じはありますが、過敏で疲れている状態はだいぶ抜け、少しずつ前に進めていけている感じです。

耳のつまりと言っても、その人によってはりの感じは変わってきます。ストレスで弱った体を優しく整えていく方が良いのか、少ししまりを持たせてスッキリ仕上げていった方が良いのかは、その時の状態によります。治療の内容はオーダーメイドで体をみながら少しずつその人にあったものが出来上がっていきます。よく体質を確かめながら、はりの太さも調節して、その人にあった方法で進めていくことが大切です。

一水堂より

耳のつまりや音の響きは、耳そのものの状態だけでなく、疲れや体の敏感さなど、日々の変化と重なっていることがあります。施術では、今回のように、そのときの体の状態をみながら、はりの内容や治療の進め方を考えていくこともあります。

【参考ページ】

脈診流経絡治療 東洋はり医学会

脈診によるはりを行う一水堂でも取り入れている鍼灸の流派です。

「臨床日記 その33」とあわせて読みたい記事のご紹介

臨床日記 その30:はりの太さと体の状態

同じ不調でも体の状態によって整え方が変わるということをはりの太さを通して解説しています。実際の鍼灸の体の診方や考え方の参考になる内容です。

臨床日記 その31:疲れると出てくる坐骨神経痛

疲れがたまると、痛みが強くなったり、体が重く感じられたりすることがあります。仕事や日々の生活と体の調子との関係について紹介しています。

臨床日記 その32:吐き気と体の重だるさ

吐き気が長く続き、最近は体の重だるさも気になっていた方の臨床例です。お腹の冷えや背中の張りなど、実際に体に現れていた変化を確かめながら、どのように施術を進めていったのかを紹介しています。

はり・きゅう 一水堂 料金とアクセス

料金

料金について
一水堂は、なるべく身近で皆さんに近い鍼灸院でありたいと思っています。その為、料金も通いやすくしてあります。その場だけの気持ち良さは問題からの抜け出す事には繋がりません。しっかりと体を整え明るい毎日を過ごしましょう。
 

料金表
初診料 1000円
一般 施術料 3500円
大学・専門 2500円
高校・中学 2000円
小学・幼児 1000円
例

一般の方
初めてのご来院の場合
 

 初回検査料1000円
+  施術料3500円
     計4500円
 

( 2回目以降は、3500円 )


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