膝 その５　予防対策

膝の問題がある時は、生活習慣の見直しというのも大切なポイントになります。

体が回復するには施術だけでは無く本人の協力も必要になります。ここではその様な膝の問題に対する予防対策について紹介しています。

膝の問題で鍼灸院に来る方の中には何年も痛みに悩まされているような方もいます。どの様な問題もまずは一度ご相談ください。連絡お待ちしてます。

今の医療では、体は分けて考えるのが当たり前になっていて、お腹がきつければ内臓の問題、膝の痛みは関節の問題と考え更に細かく見ていきます。

しかし本来体は別々のものではなく、それぞれが関係しあって成り立っているので悪くなる時は、体の内も外も一緒に悪くなるものです。

例えば血液の中には、痛みや腫れを抑えたり、関節の潤滑液の生成を助けるような成分が多く含まれています。

その血液成分は膝を温めて血液を巡らせるという様な事だけではなく、食事をとって栄養を取ったり、よく寝て修復の為のホルモンなどを出すなど全体の働きが合わさる事で初めて活かされます。

「バランスよく食事をし軽く運動をして早くに寝る」というと膝の痛みから少し遠いような気がしますがこういう時こそ健康的な生活を送り全体からも膝の状態に語りかけていくという事が大切です。

膝は、伸ばしている時より曲げた時の方が関節の緊張が強くなるので歩いたり、立ち上がる時の方が痛みが出やすくなります。

力が入る時は関節が押し付けられるのでその事で刺激され痛みが起こります。

ただ、痛みはあっても使わないと軟骨に栄養が行き届かないのでひどくならない範囲で膝を使っていく事が大切です。

膝を使うといっても重たいものを持ったり深く座って作業をしたりすると余計に傷めるのでそれとは分けて運動の時間を設ける事が大切です。

痛みのある時は、寝ながら圧をかけずに大きく動かすだけでも効果があります。

毎日の生活の中に少しだけ膝を良くする為の時間を作り、長く続けていく事が大切です。

膝に水が溜まると痛みに加えて皮膚の突っ張った感じや曲げにくさを感じたりします。

この様な時は水さえ無くなればと思いますが、痛みの悪循環から抜け出すには、それを取り除くだけでは無く水のたまらない膝を作っていく事が重要です。

血のめぐりを良くして、痛みを抑えて足をよく動かす。薬や注射に任せきりにするのではなく自分でも膝の事を考えた生活を送り膝の状態を一緒に変えていく意識を持つ事が必要です。

例えば、お風呂に入ってよく膝をさすり、動く範囲の中でいいので出来るだけ大きく膝を動かす。

痛みをこらえて無理に運動をしなくても、温める事で血流を良くして、大きく動かす事で関節の隅々まで栄養を届けることが出来ます。

膝には元々水を吸収して体にかえす為の機能が備わっています。本来の体の機能を引き出す事を考え、自然治癒力が働きやすい環境を作る事が大切です。