脈の乱れ その２

患者さんの中には、仕事中や夜寝る前の一息ついた時など急に脈が乱れて胸が苦しくなると訴えて来られる方がいます。

こういう所の問題というのは不安で落ち着かないものです。しかしどれだけ大変な思いをしても検査で引っかからないものもあり、辛いのに特に何も手がないという事もよくあります。

胸の苦しさは自律神経の問題も関わる複雑な問題です。

この様な症状は、血管が細くなるという事だけでは無くその働きを調整する自律神経の問題も関わってくるので実際には画像や数値に異常が見られないに症状だけがあるという事も起きます。

さらに困るのは、自律神経の問題というのは、薬や手術という手が使えないので自然治癒力を高めて自ら今の状況から抜け出していくしかないという事です。鍼灸は、様々なツボを使い自然治癒力を高める施術を行っていきます。

今までの生活習慣を見直し、それと一緒に自然治癒力を高めていくはりをしていく事で悪循環から抜け出す様にしていきます。不整脈や胸の苦しさというのは、血管や心臓だけでは無く自律神経の問題も関わる複雑な問題です。

病院で検査をして特に問題が見つからない様な場合は、体全体に意識を向け自然治癒力を高めて自ら今の状況から抜け出していくという事が大切です。

急に脈が早くなって変な汗をかく、自律神経は心臓にも汗の調節にも関係ある為、調子がおかしくなる時は一緒に出てくる事があります。

昔からこの二つは、根を同じ所に持つ問題として考えられていてはりをする時も同じツボを使って対処する事がよくあります。

この様な時は、心に熱がこもっている事が多いので心の経絡（けいらく）の中でも特に熱を抑える働きがある栄火穴（えいかけつ）を使ってバランスを取る様にします。

不整脈があるので心の経絡のツボと言ってもそれだけでは体に合ったツボを選ぶ事はできずそれに加えて汗をかくとか、寝ている間に心臓が止まるんじゃ無いかという様な不安をいだくなど様々な情報が加わる事でツボをよりしぼりこむ事が出来ます。

不整脈には、心のツボとまず考えますがそのツボにも色々な種類があり使い方を間違えるとあまり効果を出さず効いているのかどうか分からないといった事にもなります。

自分では思いもよらない様な事が体の中では繋がっている事もあります。色々な事を考えに入れ体に合うツボを選ぶ事が重要です。

長くストレスのある環境にいると不意に胸が苦しくなったり、脈が早くうったりして落ち着かなくなる事があります。

出るタイミングは夜寝る前だったり、食事の後だったりそれぞれですが全体的に疲れている時は症状が強く、回数も多くなりがちです。

自律神経の問題は、緊張やイライラなど神経が高ぶる事で起こるといわれますがおさえが効かなくなる事の裏には疲れによる体の弱りがあります。疲れていると体に余裕が無くなるのでいつもは乗り越えられていた事も余裕がなくなりすぐ症状を出す様になります。

自然治癒力を高めて悪循環から抜け出す事が重要です。

そうで無くてもこのような問題は、繰り返しやすく、一度筋道がつくと何でも無い様な事で症状を起こしたりします。

体に優しい生活をすればそれだけで症状が出なくなるというものではありませんが、症状を強く出したり繰り返し起こす事は、状態をひどくし問題の悪循環から体を抜けにくくさせます。

何を良くするにも基本となるのは身体の中の自然治癒力です。薬やサプリメントで不足分を補うだけではなく体をいたわり上手く自然治癒力を引き出していくという事が大切です。