首　その２

首は、重たい頭を支えるだけでは無く、頭を水平にたもったり、目の動きに合わせて頭を動かしたりと無意識のところで働いています。

この様な動きは、頭を向かせる為の大きな筋肉だけでは無く反対側の筋肉や一緒になって働く筋肉が上手く調整されてはじめて成り立ちます。

痛みをその場所だけでは無く繋がりの中で考える事が重要です。

東洋医学の診察は経絡（けいらく）という繋がりの中で痛みを考えていくのでただ辛い部位だけでは無く広く全体を整えていく事が出来ます。

痛い部位というのは、いきなりそこに痛みが生じるというのではなくこの様な問題があって起こる事がほとんどです。

繊細な動きが必要となる首の痛みは調整が難しく長引く事もあります。常に全体とのバランスを考えしっかり状態を整えていく事が大切です。

脈は全身をめぐっている為体の中の様々な情報を知る事が出来ます。それは心臓や血管の事だけでは無く首や腰など体の痛みがある場合でも同じではりをする時の助けとなります。

痛い場所というのはただ痛いだけでは無く無意識に体に力が入るので力を抜いてリラックスとはいかなくなります。脈もそういう時は体と同じで緊張し細く力が入っている様な感じで指に固くあたります。

数値に出ないものも人の感覚で丁寧に確かめていく事が必要です。

その固さも一定では無く日によって変わり痛みが強い時は強く軽くなっていくにしたがってだんだん柔らかくなっていきます。

この様な事が分かるとはりをした時の体の変化や継続してみていく時の体の状態を知るのに役に立ちます。

脈はその見方を知る事で体の中の色々な事を教えてくれるものです。数値には表れない事でも体の反応を確かめしっかりと状態を整えていく事が大切です。

肩こりはスマホの普及した現代では悪化しやすく抜けにくい問題の一つになってきています。

肩こりは日本人には多い問題なので大した事の無い様に思われがちですがこじれると頭痛や吐き気手のしびれなど色々な事を引き起こすものでもあります。

ゴリゴリ音がするというのは中の関節までおかしくなってきているという事なので慢性的に悪い状態が続きそれを支える筋肉にも負担がいってる事が想像できます。

肩こりも全身状態の一つのあらわれとしてみる事が大切です。

こういう時は元々の体の弱さや生活習慣の乱れなど何か肩こりから抜け出せない原因があるはずなので自分でも生活を見返してみる必要があります。

肩こりを肩の筋肉だけの問題と考えるのではなく全身状態の一つのあらわれとして考え上手く体調管理に役立てていく事が大切です。

首の付け根のところには首を動かす為の筋肉が沢山あるのでバランスを崩しやすく痛みなども起こしやすい場所になります。頭痛や首の痛みでもこの場所の問題を言われる方が多くそういう時にはこの周囲にあるツボがよく使われます。

バランスを考え上手に働く様にする事が大切です。

ここの痛みを抜く為には中の細かい筋肉の働きを整えていかなければならないのでツボも内側なのか外側なのかその状態に合わせて使い分けていく必要があります。

痛みの起こりやすい場所にはツボが沢山ありますがそういうところでは特にツボの使い分けというのが大切になります。上手く体の力を引き出し早くに痛みの悪循環から抜け出す事が大切です。