体の部位別ご相談

鍼灸は約3千年の歴史を持つといわれる経験の詰まった施術です。その良さは歴史の中で培われた経験にしたがった使い方をしてこそその真価を発揮します。

ただ抑える、ゆるめるというのではなく自然に従い、からだ本来の力を引き出す事を目的とする そういう使い方をする事で はりはただ刺激をする道具ではなく、悩みを遠ざけ、健康な状態へからだを近づけるための方法となります。

パソコンや携帯もよく知らなければ本来の良さを引き出す事が出来ないように、はりもその使い方が重要です。

ツボはただ刺激をすれば効果が出るという様な単純なものではありません。

ツボを使って効果が出るようにするには、ただ本に紹介されているツボを使うのではなく、その時々に浮いて出てくるツボの反応をみながら使わなければなりません。

必要な栄養をただ機械的にからだに入れても身に付かないのと同じで、施術をする時にも一つ一つツボの反応を確かめて本当にからだが必要としているツボを選んで使う事が大切です。

問題が複雑でからだが弱っているような人に施術をする時、ただ痛いところにはりをする事、やたらに多くのはりを打つ事は、からだに対してマイナスに働きます。

からだ全体の調子やツボの状態を確かめ、なるべく少ない刺激でからだを整える事、治る力を使いきるのではなく自ら変わる力を残しておく事が重要なのです。