自律神経 その８　自律神経の乱れのはり

自律神経の乱れに対するはりを受ける時には色々な疑問が頭に浮かびます。

ここではその様な疑問に対しどのように考えたら良いのかその内容を紹介しています。

はりは効果があるのか、どのくらいで変わってくるのか、一度落ち着いたものがまた悪くなったりしないのか体が良くなっていくまでには色々な事を考えます。

どのような問題の場合もまずはよく話を聞きしっかりと体と向き合う事から始まります。まずはお気軽にご連絡下さい。

どの様なものでも一回で無くなるものは無く、その様な事はあったとしても安定した状態になるまでにはそれなりの時間がかかります。

逆に一度でパッと変わる様なものは状態が安定していないのでまたすぐ元の状態に戻る可能性が高いと判断して他のものより慎重にすすめたりします。

長くかかれば良いというものではありませんが、しっかりしたものを手に入れようと思ったら初めからそういうつもりで体と向き合う事が必要です。

時間がかかると言われるとそれだけで気が重くなりますが実際にはその時が何回かやった後にいきなり良くなるのではなくやっていくうちに徐々に辛さが落ちていき最終的に何もないという状態になるのでその過程を見ながら進めていく事が出来ます。

楽になってもその効果が体に根付いてなければ安心できる状態にはなりません。

急がば回れではありませんがまずはしっかりと体と向き合い今の状態に対処していく事が重要です。

来られる方の中には、パッと変わる人もいれば長くかかる人もいます。同じ腰の問題と言っても何度も繰り返し起こして染みついたものと、今回が初めてという少しのものでは状態が全然違います。

原因というと何かしら形のあるはっきりしたものを思い浮かべますが、それは今の状態を説明しているだけで、今回痛みを起こす事になった理由を教えてくれるものではありません。

どの様な痛みの原因も必ず毎日の生活の中にあります。それまであった習慣をあらためなければ良くしても体はすぐ元に戻りますし、かけてきた負担が強ければ整えるのにも時間がかかります。

パッと変わるものは、またすぐに悪くなるものです。自分の体は自分でなんとかするという気持ちを持ってあまり状態に振り回さない体を作っていく事が肝要です。

長い事色々な問題に悩まされている人は、次から次へと状態が移り変わる為、一つの問題が取れてもそれで本当に体が良くなったのか自身が持てないという事がよくあります。

一つの問題だけをみれば良くなったと言える状況も入れ替わる様にして他の問題に悩まされていれば健康になったとは言えません。

今の常識からすると膝の問題は膝が原因、お腹の調子が悪いのは胃腸が原因と分けて考えますが、実際に体が悪い時というのはあちこちと色々重ねて問題を出すものです。

体が本調子ではないと時というのは、画像の様に目に見えるものばかりでは無く色々な事がかかわって問題を起こしているものです。理由では無く全体としてどうか自分の感覚で体調を捉える事が重要です。

体の問題は、どの様なものでも必ずそれまでの生活がかかわっています。その理由としては、骨の変形などがあげられていてもそれがここまでになるのに何が問題だったかといえばそれまでの生活習慣に他なりません。

鍼灸は、自然治癒力を高めて体を変えていくのでこの様な事をよく考えます。問題が取れるとそれで普通は終わりとなりますが実際には大事なのはここからになります。

良い状態が続く事で組織は安定した状態へと入れ替わっていき問題を起こす様なアンバランスなものでは無くなっていきます。

よく「施術は体が変わる為のお手伝いです。」という事を言いますが、実際に作り変えていくのは体の働きになるので鍼灸はそこに至るまでの状態をつくるのが目的となります。

はりをする事で不規則な生活やストレスによって乱れた体の働きを修正して体が変わっていく事のお手伝いをします。

施術と言うと何か悪いものがいてそれを退治するという様なイメージを持たれる事が多いのですが実際にはこの様な事を毎日コツコツつ積み上げ少しずつ体を変えていく事になります。