自律神経　その８

はりの施術をしているとよく気圧のせいで調子が悪いという事を聞きます。

関節の痛みや頭痛、めまい、耳鳴りなど気圧の変化は様々なものに影響します。

気圧というのは天気に左右されるので特定の気圧で調子が悪くなる時は雨の湿気や晴れの乾燥などその影響からの変化を考えに入れてツボを選択し、特定の気圧では無くその変化によって体調が悪くなるという事なら変化についていけない体の弱さがあると考え全体的に気を補う様にするなどの変化を加えていきます。

問題に合わせたはりの工夫をする事が必要です。

ただ気圧の変化が関与していても根本はその様な変化に振り回されない体を作る事なので症状に合わせ体を整えていく事が基本になります。

気圧の変化は自分ではどうしようもありません。出来る事をしっかりやって天気が良い日も悪い日も関係なく活動出来る様にする事が大切です。

調子が悪くなる人の中には大きなストレスも無く安定した生活をしているのに症状が出る人がいます。

何か目に見えて悪い事をしていればその対策をとれば済みますがそうでない場合は何をすれば良いのか分からずそれを見つけるのに手間がかかります。

当り前と思う様な事からしっかり生活を見直す事が重要です。

実際にこじれた痛みや中々良くならない自律神経の問題を良くしようと思えば軽い運動やダイエットぐらいでは足らずもっと踏み込んだものが必要となります。

鍼灸では、痛みを抑えたり辛い症状を軽くして回復の手伝いをしますがその時は同時に生活習慣の見直しという事が必要になります。

何か症状を出すという事は体が今の生活についていけていないという事でもあります。しっかりと生活習慣を見直し辛い状態から早くに抜け出す事が大切です。

体の辛さというのはなかなか人に伝えるのが難しいもので松葉づえでもついてない限り中々理解はされません。

しかしそれで無理した時の負担は必ずかえってくるもので後で大きくなって体にあらわれます。

無理をするより早く良くなって仕事に戻るという事を考える事が大切です。

体の事というのは人に伝わりづらく仕事を休むのも楽なものではありませんが大きく崩せば結局何も手につかなくなってしまいます。

我慢して無理をするのではなく体をよくする方法を考え早くに万全な状態になって仕事に戻るという事が大切です。

脈の乱れや冷や汗などを起こす極端の緊張は、体にとってのストレスとなり体の不調の元となります。

面接など予定が分っていてかかる緊張ならまだしも予期しないで起こる緊張や生活の中の強いストレスは、いざという時の薬があってもどうしようもない事もあります。

まずは安定した状態を作る事が大切です。

その場の対処で何とかなった場合もそれで済んだと安心するのではなく次出た時の対策を練り大事にならずに普通に生活できるよう体の状態を引き上げていく事が重要です。

問題となるのは今では無く薬に慣れてしまいそれではどうしようもない様な問題が出てきてしまう事にあります。

薬を使うというのはそれ自体が悪い事ではありません。薬を上手く使い最終的には服用に頼らないで済むような体や生活に変えていくという事が大切です。