首の痛み その４　ストレートネック

首の痛みで来る患者さんの中には病院でストレートネックと言われてから来る方もいます。

ストレートネックは長い事首の状態が悪い状態が続いている人に見られる問題でひどくなるとひどい痛みを起こしたりします。

ここではその様な首の痛みを起こすストレートネックについて紹介していきます。

一水堂に来られる患者さんの中には痛みが続きなかなか取れないという事で来られる方もいます。どの様な問題もまずはお気軽にご相談下さい。

ストレートネックは首への負担が続き首回りの組織に余裕が無くなる事で起こります。

鍼灸では、この様な長期にわたる体の変化を血(けつ)の変化として処置をしていきます。

血(けつ)は気によって少しずつ動いていくのではりをする時もまず気を動かしそれによって少しずつ慢性的な首の状態を変えていきます。

ストレートネックの様に骨が変形しているものは、首を捻ったり音を鳴らす様にした方が骨の位置が動くのではないかと思ったりしますが

長い目でみると自らの治癒力を高めて整えていった方が落ち着きやすいという事もあります。

どの様な問題でも自然治癒力を高めるというのが体を良くする事の基本です。まずはしっかり体をみて反応のあるツボを使っていくという事が重要です。

ぎっくり背中というのは、腰に起こるものと同じように背中に急な強い痛みを起こすものでひどいと体を動かしたり呼吸をするのも辛くなります。

背中にある胸椎(きょうつい)は、その上にある頸椎(けいつい)や頭の重みを支えていたり、首から伸びている筋肉がついていたりもするのでストレートネックの様な問題は痛みを起こす元となります。

ツボは単体であるのではなく経絡（けいらく）という流れの中にあるのでストレートネックによる痛みを考える時もどの経絡の問題なのかをまず考えていきます。

ぎっくり背中も腰に近い下の方なら真っすぐ体の後ろを通って足に行く膀胱経（ぼうこうけい）の問題が考えられます。

ストレートネックだけで考えるといろいろな事が考えられますが首の痛みにあわせて背中の痛みあるという様に同じ経絡に重なって問題が出ている時にはその経絡の可能性が高くなります。

背中といってもわきの方に広がっていったり、手に痛みが出てきていたりするとまたほかの問題になるので痛みがどこにあるかは大切な情報になります。痛みはひどくなると問題を広げて出す事もあります。別々で考えるのではなくどの様な関係があるのかよく考えてより影響のあるツボを選択することが大切です。

首のレントゲンをとると首の骨の回りにとげの様なでっぱりが見え、それが神経にあたるから痛みが出ていると言われる事があります。

これは、骨がよりしっかりと首を支える為に起こるものなので長い事首の悪い状態が続いて首の組織が傷んでいる事が考えられます。

首を支えるのに余裕が無くなっているので全体にもまっすぐで固いストレートネックの様な首の形になってきます。

骨の変形の様に長期にわたる問題がある時は全身状態を整え自然治癒力を引き出す事も大切になります。

首のはりをするなど筋肉に対する施術でも体は変わっていきますが自然治癒力の影響が加わる事で進み方はより良くなります。

自然治癒力を高めるには食欲、睡眠、便通の様な生活の内容を整えたり、肩こりや腰痛などいつも出て来る弱い所のケアをするなど自分で出来る事も沢山あります。自分でも体に気を付け一緒になって体の状態を変えていく事が大切です。