不安　その３

朝中々起きる事が出来ず時間を過ぎても布団から出られないという事があります。

こういう事は普段でもありますがあまりひどいと仕事に影響したり、一日だるくて何も出来ないなど生活に支障をきたしたりします。

ひどい時は薬などもありますがそれだけでは無く自分でも生活を見直し悪循環から抜け出せる様にする事が重要です。

広く生活を見直し健康的な生活を送る事が重要です。

睡眠というのは一日の集大成でもあるので枕や布団などの寝る時の問題だけでは無く、昼間の食事やストレス、運動など様々な事を考える必要があります。

東洋医学ではこういう時は特に胃腸の調子を整える事が重要と考えるので、朝のトイレの時間が取れているか、飲み過ぎや偏食で胃腸に負担をかけていないかなど一見関係がない様な事にも気を付けて全身状態を確認していきます。

体というのは複雑で思いもよらない事が今の状態に関わっている事もあります。

色々やっても上手くいかないという時は、視野を広げ生活の内容を見直してみるというのも一つの方法です。

不安な時というのは病気の事や検査の事など色々な事を調べたくなります。

不安というのは発作的に気持ちが焦るというものだけでは無く、考え方や行動など普段の生活にも影響を与えます。

元々しっかりしておかないと気が済まないという傾向があったりする事もありますが、過剰にやりすぎて体の調子が悪くなったり、気分が悪くなったりしてもやめられないという様なものはやはり問題です。

気持も含めて体全体をよくしていくという事が大切です。

鍼灸では、この様に頭がいっぱいになっても思うのを止められないという状態を脾の経絡（ひのけいらく）の問題として扱います。

事前に脾の経絡を触りその状態をみると皮膚がへこんで柔らかくなっていたり、流れが滞って重く張っていたり何かしら変化を出しているので施術の時は、それを頭に入れてツボをとったりはりの種類を変えて施術をしていきます。

体というのは気持ちと切り離せず体が弱っている時には気持ちも沈みがちになったり、逆にストレスが溜まっている時は体の力が抜けなくなるなど変化に合わせて様々な反応を示しています。

はりの施術をする時もその様な事を考えに入れ体全体を良くしていくという事が大切です。

頭痛もひどいものだったり、中々抜けていかなかったりすると何か他に問題があるんじゃないかと不安になります。

痛みは、血管のつまりや出血、腫瘍などでも起こるのでどこに問題があるのかそれを調べているだけで疲れてしまいます。

不安はネット検索を止められなくさせたりして頭痛をひどします。

この様に検査を受けたり色々調べたりするには体力がいるので問題を探るのにはその様な事も考えに入れる必要があります。

特に不安や焦りといったものは、生活の質を落として症状をきつく感じさせたり、スマホやネットの検索から目の疲れや気分の悪さを引き起こしたりするので注意が必要です。こういうものは頭で分かっていても中々止められないという面もあります。

あまりそれがやめられない場合は不安や気持ちの焦りに対する施術も必要になります。体を良くする為に必要なのは原因を探す事だけではありません。普段から体の状態を整え自然治癒力を高める生活を心がけましょう。

吐き気というのは悪いものを食べた時だけでは無く神経的な問題がある時や自律神経の調子が悪い時にも起こります。

よくストレスがかかるとお腹が痛くなったり気持ちが悪くなったりしますがこれもその様な事からくるものの一つです。

不安や吐き気といった症状は、二つとも神経的なものに関係するのではりをする時は事前にそういうところの反応が出ていないか脈やお腹を確認していきます。

よく体をみて根本からの解決を図る事が大切です。

全体的に脈は早くうちお腹は固くなる傾向があり、その他にも右と左で触った感じの差が大きくなるなどストレスによる体の変化を示します。

反応の出ている時は、胃腸や気持ちを落ち着かせるツボに加えストレスのツボを加えるなど全体に落ち着く様にしていきます。

不安も吐き気も経過が長ければそれだけ抜け出すのも大変になります。全体を広く整え根本からの改善を考える事が大切です。

耳鳴りというのは自律神経の不調の中でもこじれた状態になった時に出てきやすくそれまでかなり無理をしてきたという事が分かります。

その様な所まで状態がこじれてしまっていると気持ち的にも落ち着かない様になり色々な事が手につかないという様な事が増えてきます。

耳鳴りの時は不安や焦りといった問題が出やすくなります。

色々な事が気になってインターネットの検索が止まらなくなったり、頭の中で常に症状の事を考えていて他の事が頭に入っていかなくなったりします。

不安というとパニックや広場恐怖症の様なものが有名ですが耳鳴りでも出る事が多くむしろこの不安や焦りが抑えられれば多少音が鳴っていても気にならないという人もいるぐらいこの症状は不快なものです。

気持ちの問題というのは、普通の人でもあるものなのであまり問題視されませんがこじれてくると自分ではコントロール出来ない辛いものとなります。あまりこじれてどうしようも無くなる前にしっかりと対策をとりひどくしない様にする事が大切です。