生活習慣 その６　健康的な生活と不調の予防

体質改善の取り組みと言っても難しいものですが本に書かれているような特別な方法ではなく生活を見直す事で出来る事もあります。

逆にそういう基本的な事をしっかりする事で体が落ち着き全体にも良い影響を及ぼすという事もあります。

ここではその様な体の見方や健康的な生活を送るためのポイントについて紹介しています。

東洋医学は昔から健康の為の生活やツボの反応などを見てその方法を考えてきました。気になる事がある場合はまずはお気軽に一度ご連絡ください。

体の中から出る物には、大小便だけでは無く汗や鼻水、タンなど様々なものがあります。これらのものは余計なものというのではなく体の内側の様子を色々教えてくれるものでもあります。

鍼灸では、凝縮されていて濃いものの場合は実（じつ）や熱といった状態を考え薄くサラサラしているものの場合は虚（きょ）や冷えがあると考えます。

同じものを見ても西洋のものと東洋の鍼灸では出てくる考えが違い東洋ではこの様なものをその場所だけの異常では無く全体がどの様になっているかという事の考察に使われます。

人の体というのは、数値や画像にあらわれる様な大きな問題になる前に日々の変化としてこの様なところに必ず何かしらおかしいな？と思うようなものをあらわしているものです。

そのものを見てどこがどうおかしいかという事は分からなくても何となく様子がおかしいというのは日々の変化を見守っていれば分かります。

例えば、日々の疲れや最近なんか体調がすぐれないという時はおしっこの色が濃くなったり、やけにタンがねばついて喉にからんだりする様な事があります。

体の疲れは体に熱をこもらせて実（じつ）の状態を作りこのような形をとったりします。

こういう時は直接その場所の薬を飲むだけではなく疲れや無理のない生活に戻す事でこの様な状態から抜け出す事が出来ます。

血液検査の数値だけではなく体に起こっている事と生活の変化を合わせてみる事で対策を取る事が出来るものもあります。よく体を観察して上手に対策をたてる事が大切です。

朝は太陽が出て活動的になる陽の時間、夜は体を休める為の陰の時間という様に体は自然に合わせて変わっています。

不眠などの問題がある時はこの様な自然のリズムに体がしっかりあっているかを確かめていきます。

よく睡眠の問題を考える時は寝れる様にベットとか枕の高さなどを考えますがそれだけでは無く昼間の活動を多くして全体のバランスをとるなど生活のリズムを取り戻していくのも大切なポイントになります。

人の体をみる時はつらい症状の事だけを考えるのではなく健康を考え広く生活を整える事が必要です。まずは基本となる陰陽のリズムなど大きなところを意識し上手く自然の動きに合わせて生活する事が大切です。

嫌な事があったり物事が上手く進まなかったりするとイライラしてストレスが溜まります。

この様な状態は体の中の気の巡りを悪くして体の弱いところの症状を出したり肝の症状を出したりします。

肝は不眠や頭痛、腰痛などに関係するのでそういう事も重なって状態が悪くなります。

普段から仕事が忙しいと体を動かすのも中々難しいですが体を動かし気のめぐりをよくする事は肝の働きを助けストレス発散に繋がります。

ストレスが溜まりやすいという人は生活の中に運動を取り入れ体も心ものびやかに保つ事が大切です。