不眠

睡眠と鍼灸

睡眠の問題は、昼間のねむけや疲れ、イライラするなど問題を起こし、体の力の働きも鈍らせる事から問題を長引かせる原因となります。

 

自律神経の問題を抱える人は睡眠の問題を訴える事も多いのですが、眠りの問題は体のいろいろな所と関係を持つのでただ不眠の事だけを考えるのではなく他の問題と一緒に広く全体を整えていく事が重要になります。 

ここでは、不眠の種類や要因、対策について紹介していきます。

不眠と腰痛

不眠と腰痛

鍼灸では不眠と腰痛は同じ肝の経絡(かんのけいらく)から起こる問題と考えられ同じツボを使う事があります。

腰痛と不眠は一見関係が無い様に思いますが、腰痛があって寝返りがうてなかったり、横になっても上手く体の力が抜けなかったりすればやはり夜も寝にくくなります。

はりではこういう時は不眠と繋がりのある肝の経絡のツボ使って体のバランスを整えていきます。体の緊張が取れればそれだけ寝やすくなり不眠の為の施術も進める事が出来るのでより効果を上げる事が出来ます。

経絡(けいらく)による体の調整は経験からどの様な症状が関係が深くどうしたらそこから抜け出しやすくなるかを教えてくれます。昔から積み上げられてきた知恵を活かし上手く力を抜いて寝られる状態を作るという事が大切です。

不眠の時のはり

眠りのはり

「不眠を鍼灸で」と考える時、まず頭に上がるのがツボの事ですが不眠にも色々あるのでその様な事もよく聞いて体に合わせて選んでいく必要があります。

 

同じ不眠でも「寝つきが悪い」のと「眠りが浅い」のと「早くに目が覚めそこから寝られない」というのでは内容が違います。鍼灸ではこれらの違いをそこに繋がる経絡(けいらく)の違いと考えツボを変えていきます。

 

何か一つの経絡がやられている時は一つだけでは無くそこに繋がる色々なところがやられているはずなので問診ではその様な事も含めて話を聞いていきます。

 

例えば寝入りが悪いという時は、脾の経絡(ひのけいらく)がやられている事が多いのでそこにかかわる「思い悩む」と言った状態が強くなっていないか、色々考えて行動が遅くなったり、ネットでの調べ物が止まらないと言った事はないか、昼間だるくて食後に眠くなったりしないかなどを聞いていきます。

 

その様な問題が重なって出ている時は不眠も脾の経絡が中心に不眠の問題が引き起こされている事が考えられるのでその後の脈診(みゃくしん)や腹診(ふくしん)などの診察でも脾の場所に問題が出ていないか注意して所見を確かめていきます。

 

この様に色々な角度から不眠という問題をみていくとより正確に必要なツボを絞り込む事が出来ます。不眠は、ただ脳や神経だけの問題では無く体の中の色々な事がかかわる問題です。一つの場所だけでは無くからだ全体で良くなっていくという事が大切です。

鍼灸古典で考える不眠(難経六十六難より)

鍼灸古典で考える眠り

東洋医学では不眠を気血のめぐりの悪さが主な要因と考えます。人は昼間は陽気が活発に体の外をめぐり、夜は気が体の中におさまって眠くなるようになっています。 

それがいつまでも陽気が外を巡っていたり、気血の流れが悪くなって夜になっても体の中に気がおさまらなかったりすると眠気が起こらず夜上手く眠れなくなります。

年をとると出てくる不眠と鍼灸

年をとると出てくる問題と鍼灸

人は年をとると誰しも気血が減少しめぐりが悪くなります。すると寝ていても陰の気が充実しないので少しの事ですぐに目が覚める様になり一度起きると中々寝付く事が出来なくなります。

また、昼間も陽気が活発に働かないので気持ちが晴れず活動的に動けません。若いうちはこの様な事が無いので夜になるとしっかりと眠くなり朝もさわやかに目覚める事ができます。

ストレスによる不眠と鍼灸

東洋で考える眠りの問題

気血の運行の悪さは、何も年によってだけ起こるのではなく、不安や悩み事によって物事を考えすぎたり、ストレスによって何か常に頭を使っていたりしても起こります。

これらの事は、過剰になると「脾(ひ)をやぶる」と言って胃腸の調子を壊したり、気血の流れを阻害する原因となります。

また、気を使いすぎて目がさえてしまっていたり心が乱れていたり興奮して高ぶっている様な状態だと陽気がコントロールできないという事になりこれもまた不眠の原因となります。

その他にも体に悪い所がある時は上手く寝れないという事が起きたりしますがそういう場合も東洋医学的には陰と陽の気の交流が上手くいっていない事で起きている事が多く施術ではその様な問題を見つけ出し調整していきます。

不眠になるには何かしら原因があります。ただ不眠のツボという事でそれだけを使うのではなくよく話を聞きどの様な事で寝られ無くなっているのか考えてはりをする事が重要です。

鍼灸で考えるストレス

鍼灸で考えるストレス

鍼灸では、ストレスの様なうつうつとした感情は、体の中の正常な気のめぐりをさまたげ熱を生じて寝苦しい状態を作ります。

夜寝られ無いだけでは無く寝汗をかいたり変な夢を見て夜中に起きたりする事もあります。

ストレスは精神的なものですがイライラすれば体が熱くなって脈が早くなるなどの変化が起きます。

この様な状態を鍼灸では肝うつ化火(かんうつかか)といいます。体の問題というのは、何も食べ物の様なものだけに影響されるのではなく感情や気持ちの変化といったものにも影響され状態を崩します。

感情の問題というのは体質的に弱い所に負担をかけたり、生活習慣と一緒になって問題の下地となったりします。

体の中のものは、何でも滞りなく流れている事が重要になります。血圧や成人病の様な体の事だけでは無く気持ちの上でも滞りない健康的な生活を送る事が大切です。

2020年3月号 はりきゅう一水堂ニュースレター 不眠について

その他メニューのご紹介

施術 その2

陰陽のバランスで考えれば昼間は陽、夜は陰の気がそれぞれ活発になっていく事でよく眠る事が出来ると考えます。ここでは、陰陽を整える為のはりの用い方など施術について紹介しています。

気血 その3

ストレスのある時は、色々と考えてしまったり胸がつまったりして上手く眠れなくなる事があります。ここでは、気のつまりによって起こるその様な問題について紹介しています。

質の高い眠りを得るためには、生活習慣の見直しというのが大切になります。ここでは陰陽のリズムと睡眠について鍼灸からみた生活習慣のポイントについてまとめてあります。

はり・きゅう 一水堂 料金とアクセス

料金

料金について
一水堂は、なるべく身近で皆さんに近い鍼灸院でありたいと思っています。その為、料金も通いやすくしてあります。その場だけの気持ち良さは問題からの抜け出す事には繋がりません。しっかりと体を整え明るい毎日を過ごしましょう。
 

料金表
初診料 1000円
一般 施術料 3500円
大学・専門 2500円
高校・中学 2000円
小学・幼児 1000円

一般の方
初めてのご来院の場合
 

 初回検査料1000円
+  施術料3500円
     計4500円
 

( 2回目以降は、3500円 )


施術歴20年の豊富な経験と高い技術

はり・きゅう一水堂

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