不眠 その1 加齢や体の不調からひも解く不眠の原因と鍼灸

睡眠と鍼灸

眠れない原因は人それぞれですが、加齢や身体の変化によって、身体の中に上手く「気」が戻っていかないことで起きていることがよくあります。

ここでは、30年の臨床経験からたどり着いた、不調からくる不眠と鍼灸についてまとめています。

一水堂(千葉市鍼灸)では、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドのはりを行っています。お困りの時はまずはお気軽にご連絡下さい。

身体の中に「気」が収まらない理由。脈診からひも解く不眠の正体

【患者様の声】更年期と重なった不安感、不眠を乗り越えて。
不安、不眠、めまい、動悸、首のつまり

40代後半より更年期とパニック障害が重なり、不眠やさまざまな不調に悩まされていた患者様です。

一年間の鍼治療を経て「人並みの生活ができるようになった」と実感をいただいています。

意外なところに潜む不眠の成分:目薬やビタミン剤の盲点

最近、寝付きが悪くなった気がするんです。でも、生活も薬も特に変えていないはずなのですが……。年齢のせいでしょうか?

朝の静かな光と不眠解消のイメージ

身体の状態は、季節や年齢とともに常に変化しています。昨日まで大丈夫だったものが、今日の身体には『重荷』になっている。

そんな視点を持つことが、不眠から抜け出す第一歩です。

薬の成分と「身体の力」の関係
普段飲んでいる薬やサプリメントと体調の関係を考える女性

何となく服用しているサプリや薬も元気な時は何ともなくても、体が弱ってくると負担となるものがあります。不調が長く続く時はこれまで当たり前のように使ってきたものも、もう一度見直してみましょう。

例えば、多くの用途で使われる「ステロイド」です。副作用の一つに不眠がありますが、皮膚の痒み止めだけでなく、痛み止め、点鼻薬、目薬などにも含まれていることがあります。

また、健康のために毎日飲むビタミン剤や栄養ドリンクにも、カフェインなど睡眠を妨げる成分が入っていることがあります。「問題ない」と思い込まず、一つひとつ成分を見直し、状態をこじらせないようにすることが大切です。

鍼灸用語の解説:体の守りと気の関係

「正気(せいき)」と「邪気(じゃき)」

東洋医学では、身体を支える生命力を「正気」と呼びます。正気が充実していれば薬の成分も上手く処理できますが、正気が弱まると、それまで助けになっていた薬も身体を乱す「邪気」のような働きなってしてしまうこともあります。

身体の中に「気」が収まらない理由:古典(難経六十六難)からひも解く不眠の正体

夜中に何度も目が覚めて、一度起きると目が冴えて寝付けなくなってしまいます。ぐっすり眠った感じがしなくて、朝が来るのが憂鬱で……

夜中に目が覚めて時計を気にしてしまう不安と、静かな夜の闇のイメージ

『寝付きが悪い』のと『途中で目が覚める』のでは、身体の中で起きている問題が違います。脈を診て、その原因がどこにあるのかを探ることが、深い眠りへの近道です。

夜は「気」が身体の中におさまる時間
夜の静寂の中で気が身体の内側へと収まっていくイメージ

鍼灸では、不眠の背景に『気血のめぐり』の乱れがあると考えます。

本来、人は昼間は「気」が体の外を活発に巡り、夜になるとその気がスッと体の中におさまって眠くなる仕組みになっています。

しかし、気が外を巡り続けたり、体の中に収まりきらなくなると、頭が冴えて眠気が訪れなくなります。

鍼灸用語の解説:陽気(ようき)と陰気(いんき)

「陽気」と「陰気」の交代

鍼灸では、活動のエネルギーを「陽」、休息のエネルギーを「陰」と捉えます。健康な状態では、昼間活発に体の外をめぐっていた陽気が体の中に入り、今度は体を休める陰気の働きが目立つようになります。不眠ではこの「交代」が上手くいかず、夜になっても陽気が外側で活動を続けてしまっている状態になります。

中途覚醒と「神経の疲れ」によるバランスの乱れ
神経の疲れを癒やし身体のバランスの乱れを整える鍼灸のイメージ

不眠の出方(寝付きの悪さ、中途覚醒など)によって、使うべきツボは全く異なります。

例えば、途中で起きて寝られなくなる場合は、ストレスや気疲れなど神経的な疲れが関わっていることがよくあります。

問診で眠りの内容を細かく伺うのは、身体がどのツボを求めているか、その「気の乱れ」を見極めるためでもあります。

一つだけではなく複数の問題が絡んでいることもありますが、身体の状態を診て、今のあなたに最適なツボを選び、バランスを整える「はり」をしていきます。

年齢とともに変わる眠りのリズム:無理なく行える生活の工夫

最近、朝4時くらいに目が覚めてしまうんです。まだ外は暗いし、もっと寝ていたいのに。年をとると、ぐっすり眠ることはできないのでしょうか……

2020年3月号 はりきゅう一水堂ニュースレター 不眠について
2020年3月号 はりきゅう一水堂ニュースレター 不眠について
年を重ねると気血が減少し、眠りの質も変化します。朝早く目が覚める「早朝覚醒」は、身体が弱っている時に出やすいサインです。
加齢による不眠を「寝る力」を補うことで変えていく
千葉市の一水堂が解説する加齢による不眠と腎の気の低下を補うイメージ

人は年を重ねると、気血が減少し「腎の気」が充実しなくなります。すると少しの事ですぐ目が覚め、朝も早く目が覚めるようになります。

腎は体の根本の活力である精を養う場所でもあるので夜だけではなく昼間もすぐ疲れたり、足腰が弱くなって長時間の労働が体にこたえたりします。

体の見合った生活を送ることが大切です。
不眠の悪循環を断つ温かい食事やアサリ料理など生活の質を意識した食事のイメージ

特に「早朝覚醒」は寝る力が弱まっているときに出やすいサインです。腎が弱っている時に大切なのは、「量より質」を高める生活です。

食事の場合でもただ多く食べるのではなく身体に合ったものを美味しく食べ、仕事の進め方も休憩を挟みながら神経の疲れを溜めないようにするなど工夫が必要です。

腎による「寝る力」の低下は、ただの体の弱りの結果ではなく、今ある体に見合った生活を送っていないことで起こります。鍼灸はこの様な一人では抜け出しにくい生活を元に戻すお手伝いをします。自然治癒力を引き出しこの悪循環を止めることが大切です。

一水堂より

こうした不眠の問題は、一日の生活リズムや食事が反映された結果でもあります。一水堂では長年、ここ千葉市で患者さん一人ひとりの「体の自然治癒力」をどう引き出すかを考えはりを続けてきました。一水堂が大切にしている[鍼灸の根本的な考え方(トップページ)]も、お時間のある時にぜひご覧ください。

夜、色々と考えすぎて眠れないあなたへ。脈診で整える「眠りのスイッチ」
千葉市一水堂の不眠鍼灸:一本の鍼ごとに脈の変化を指先で確かめ、脳の興奮を静めて深い眠りへと導く脈診の様子

不眠で多いのは、夜になると目が冴えて、あれこれ考えが止まらず眠れなくなるという訴えです。ひどいとそわそわして身体が落ち着かなくなることもあり、負のループから抜け出しにくくなります。

そんな時は、身体も過度に緊張しており、脈診をすると指(ゆび)にあたる感じが固く、強く、荒々しく打っていることがよくあります。一水堂の施術では、この張り詰めた緊張を一つひとつ紐解いていきます。

• 一本ごとに変わる身体の状態:

 脈診は、問題の場所を探し出すだけでなく、今の一本が身体に対してどう作用したかを探るのにも使います。身体が整い、本来の調和を取り戻してくると、先ほどまで荒々しかった脈が、指先から心地よさが伝わってくるような「穏やか」でゆっくりしたものへと劇的に変わっていきます。

• 手による調整が生む安心感:

今は色々な機器が発達し、直接手で触れる診察というものが少なくなってきました。しかし不眠のような繊細な自律神経の問題こそ、直接手で触れて五感でその状態を捉えるなど、鍼によるその時々の反応に合わせた「細かい調整」が重要になります。

脈が軽く穏やかになり、身体からも「もう休んでいいよ」という信号が出るようになったら、それは深い眠りへの確かな一歩となります。

その他メニューのご紹介

施術 その2

陰陽のバランスで考えれば昼間は陽、夜は陰の気がそれぞれ活発になっていく事でよく眠る事が出来ると考えます。ここでは、陰陽を整える為のはりの用い方など施術について紹介しています。

気血 その3

ストレスのある時は、色々と考えてしまったり胸がつまったりして上手く眠れなくなる事があります。ここでは、気のつまりによって起こるその様な問題について紹介しています。

質の高い眠りを得るためには、生活習慣の見直しというのが大切になります。ここでは陰陽のリズムと睡眠について鍼灸からみた生活習慣のポイントについてまとめてあります。

はり・きゅう 一水堂 料金とアクセス

料金

料金について
一水堂は、なるべく身近で皆さんに近い鍼灸院でありたいと思っています。その為、料金も通いやすくしてあります。その場だけの気持ち良さは問題からの抜け出す事には繋がりません。しっかりと体を整え明るい毎日を過ごしましょう。
 

料金表
初診料 1000円
一般 施術料 3500円
大学・専門 2500円
高校・中学 2000円
小学・幼児 1000円

一般の方
初めてのご来院の場合
 

 初回検査料1000円
+  施術料3500円
     計4500円
 

( 2回目以降は、3500円 )


施術歴20年の豊富な経験と高い技術

はり・きゅう一水堂

〒260-0813 千葉県千葉市中央区生実町2088-8

受付 10:00~20:00(日・祝日休み)

お電話でのお問合せはこちら

043-309-4668

アクセス

はりきゅう一水堂アクセス

千葉生実郵便局の隣になります。

京成学園前駅から徒歩17分

※ここからは、東洋医学の五行説に基づいた、さらに深い専門解説コラム(不眠その2〜その5の内容)が続きます。各項目をクリックしてお読みください。

解説コラム

■ 不眠解説その2:ストレス・考えすぎによる不眠と気の停滞 [クリックで開く]
① 鍼灸で考えるストレス [+開く]

鍼灸では、ストレスの様なうつうつとした感情は、体の中の正常な気の巡りをさまたげ熱を生じて寝苦しい状態を作ります。夜寝られないだけでは無く、寝汗をかいたり、変な夢を見て夜中に起きたりする事もあります。ストレスは精神的なものですがイライラすれば体が熱くなって脈が早くなるなどの変化が起きます。この様な状態を鍼灸では肝うつ化火(かんうつかか)といいます。体の問題というのは、何も食べ物の様なものだけに影響されるのではなく、感情や気持ちの変化といったものにも影響され状態を崩します。感情の問題というのは、体質的に弱い所に負担をかけたり、生活習慣と一緒になって問題の下地となったりします。体の中のものは、何でも滞りなく流れている事が重要です。血圧や成人病の様な体の事だけでは無く、気持ちの上でも滞りのない健康的な生活を送る事が大切です。

② ストレスによる不眠と鍼灸 [+開く]

気血の運行の悪さは、年齢によってだけ起こるのではなく、不安や悩み事で物事を考えすぎたり、ストレスによって常に頭を使っていたりしても起こります。これらの事は、過剰になると「脾(ひ)をやぶる」と言って胃腸の調子を壊したり、気血の流れを阻害する原因となります。また、気を使いすぎて目がさえてしまっていたり、心が乱れていたり、興奮して高ぶっている様な状態だと陽気がコントロールできないという事で不眠の原因となります。その他にも体に悪い所がある時は、寝れなくなったりしますが、そういう場合も気の交流が上手くいっていない事で起きている事が多く、施術ではその様な問題を見つけ出して調整していきます。不眠になるには何かしら原因があります。ただ不眠のツボという事ではりをするのではなく、よく話を聞きどの様な事で寝られ無くなっているのかを考えることが重要です。

③ 不眠の時のはり [+開く]

「不眠を鍼灸で」と考える時、まず頭に上がるのがツボの事ですが、不眠にも色々なパターンがあるので、その様な事も考えてツボを選ぶ必要があります。同じ不眠でも「寝つきが悪い」のと、「眠りが浅い」のと、「早くに目が覚めそこから寝られない」というのでは、内容が違います。鍼灸ではこれらの違いを、そこに繋がる経絡(けいらく)の違いと考え、ツボを変えていきます。何か一つの経絡がやられている時は、一つだけでは無くそこに繋がる経絡もやられているはずなので、問診では、その様な事も含めて話を聞いていきます。例えば、寝入りが悪いという時は、脾の経絡(ひのけいらく)がやられている事が多いので、そこにかかわる「思い悩む」と言った状態が強くなっていないか、色々考えて行動が遅くなったり、ネットでの調べ物が止まらないと言った事はないか、昼間だるくて食後に眠くなったりしないか、を確認します。その様な問題が重なっている時は、不眠も脾の経絡が中心に不眠の問題が引き起こされている事が多いので、その後行う脈診(みゃくしん)や腹診(ふくしん)でも、脾の場所に問題が出ていないか注意して診ていきます。この様に色々な角度から不眠をみていくと、より正確にツボを絞り込む事が出来ます。不眠は、ただ脳や神経だけの問題では無く、色々な事がかかわる問題です。施術では一つのツボだけでは無く、からだ全体を診ていくように心がけています。

④ 不眠の時のツボの使い方 [+開く]

鍼灸は、西洋医学の考えとは違って、大きく体をみて問題となる場所を見つけます。悪い所を見つけて薬を出すというのではなく、体に備わっている自然治癒力を高め、全体を整える事で状態を改善していきます。ツボは組み合わせて使う事でより効力を発揮します。その為、不眠がある時でも、肩凝り、頭痛、胃腸の調子など全身の状態を頭にいれてツボを選びます。使うツボもただ上から順番というのではなく、中心となるものを先に優先順位をつけて、行っていきます。ツボを複数使うときは、特にその順番が大切になります。不眠があるからと言っても、必ずそれが中心になる訳では無く、その日の状態によって、肩凝りや胃腸のツボを一番に持ってきて、不眠のツボを後にまわすこともあります。ツボというのは、ただ一つだけ使うのではなく組み合わせて使う事でその効果を何倍にも高める事が出来ます。不眠のツボを使う時もどのツボが中心なのか、よく診て全体を整える事が重要です。

■ 不眠解説その3:他の不調と重なる不眠の原因 [クリックで開く]
① 不眠と腰痛 [+開く]

鍼灸では不眠と腰痛は同じ肝の経絡(かんのけいらく)から起こる問題と考えられ同じツボを使う事があります。腰痛と不眠は一見関係が無い様に思いますが、腰痛があって寝返りがうてなかったり、横になっても上手く体の力が抜けなかったりすればやはり夜も寝にくくなります。はりではこういう時は不眠と繋がりのある肝の経絡のツボ使って体のバランスを整えてしていきます。体の緊張が取れればそれだけ寝やすくなり不眠の為の施術も進める事が出来るのでより効果を上げる事が出来ます。経絡(けいらく)による体の調整は経験からどの症状が関係が深く、どうしたら抜け出しやすくなるかを教えてくれます。昔から積み上げられてきた知恵を活かし上手く力を抜いて寝られる状態を作る事が大切です。

② 不眠と夜のトイレ [+開く]

夜のトイレもあまり回数が多かったりすると睡眠時間が削られ、疲れが抜けないなどの不調に繋がります。それには膀胱や前立腺の問題、夜寝る前の水分の摂り過ぎなどが考えられますが、はりでは更にその裏に不眠の問題が隠れていないかについても考えます。中にはトイレで起きるのではなく、起きたついでにトイレに行っている人もいて、その違いがはっきりしない事もあります。そういう時は、不眠のツボの反応の方が頻尿のツボより強く出ていたりするので、施術では不眠のツボを先に行い頻尿のツボは後で使うという様に、差をつけて使ったりします。不眠と頻尿の様に、体に尋ねて初めて分かる問題もあります。施術ではツボの反応をよくみて一番必要なツボを選ぶようにいつも心掛けています。

③ 不眠と下痢 [+開く]

ストレスが強いときは、お腹の調子が心配で電車に乗るのが不安になったり、夜睡眠が十分にとれず朝起きられなくなったりします。はりでは、この様に一緒になって起こる問題の間には、何かしらの関係があると考えます。症状の元となる経絡(けいらく)が一緒だったり、陰陽五行(いんようごぎょう)のバランスが乱れていたり、何かしらの問題が隠れています。その様な時はツボも左右差をつけて、睡眠が右なら下痢のツボは左など、左右に振り分けて使っていきます。症状が沢山あるときは、単独でツボを使うより大きく体をみて全体を整える様にした方が上手くいきます。調子が悪くなる時は体の色々なところにその為のツボが現れます。施術では、内容をうまく整理し、より効果的なツボの組み合わせを見つけるようにしています。

④ 不眠と体調不良 [+開く]

眠るというのは、普段は何でもないように思えても、いざ整えようとすると色々な条件が関わってくる難しい問題です。朝しっかりと日を浴びて、夜は胃が空っぽになるように時間を考えて三食をとり、ストレスを溜めない様に生活する。これだけでも大変な事ですが、体調が崩れている時は、不調に対する対策も必要になります。腰や肩が痛くて体が満足に動かせない状態であれば、寝返りがうてず、痛みが強い場合は、布団に入っても上手く寝られなかったり、痛み止めがきれるタイミングで目が覚めたりすることもあります。他にも耳鳴りや喉のつまり、咳など、意外なものが睡眠の質を落としていることもあるので、問題がある場合はしっかりと治療しておくことが大切です。不眠のはりでは、意識していないこれらの問題も含めてツボを使っていきます。不眠は不眠だけと割り切るのではなく、全体に健康な状態を目指すことがまずは大切です。

■ 不眠解説その4:自然のリズムと生活の工夫 [クリックで開く]
① 日の光と不眠について [+開く]

今の人は自然の生活リズムを忘れ夜になっても明かりの消えないような人工的な環境で生活する様になっています。通常なら朝日を浴びて目覚め、日の高いうちに体を使い、暗くなってきたら寝るという生活ですが、現代ではほとんどその様な生活はされていません。夜、よく眠るためには、この昼間の活動というのが大切になります。眠気は、夜寝る前の工夫だけでなんとかなるものでは無く、朝起きた時からその準備がはじまっています。体というのは、朝、光を浴びることで一日のリズムが調節され、その結果夜に眠気がでるようになると言われています。時差ボケなどでもこの事が利用されていて、治療にも光によるリズム調整がすすめられます。その為、睡眠リズムが崩れ夜型の生活になってしまっている時なども、少し眠くても外に出て活動を始めるとリズムを整えやすくなります。現代は便利になったかわりに、自然の生活が分かりにくくなっている社会でもあります。寝にくいときは、まずは朝を意識して、外に出たり、窓を開けるなどしてしっかり日の光を浴びてみるのも一つの方法です。

② 季節に合わせた体の使い方 [+開く]

睡眠リズムを整えるのには、日の光を浴びて体をよく動かすなど自然のリズムに沿って生活することが大切です。日の出ている時間は常に一定ではなく、朝から夜までの時間の変化だけではなく、季節の移り変わりなどにも影響されます。その為いつも同じ時間に運動しようと決めていても、夏は日の出が早く、冬は日が短くなるなど、季節によって体の受け取り方も少し変わってきます。普段から時間で生活していると、日が出ている時間などは見逃されがちですが、生活のリズムを整えるときには季節に合わせた体の使い方も大切になります。一日をどのように過ごしているかにもよりますが、人の体は日の光の下で活動し、日が陰ったら寝るようにできています。運動をしているのになかなか夜眠気が出てこないという方は、やっていることはそのままに運動する時間や昼間の過ごし方を少し変えてみるのも一つの方法です。季節に合わせて生活を調整することで、体がリズムを受け取りやすくなることがあります。

③ 寝れない時の生活の工夫 [+開く]

一日に必要な睡眠時間は、成人で6〜8時間と言われています。しかし不眠になると布団に入っていてもこれだけ長い時間眠る事は難しく、大して寝ていないまま次の日になってしまったという事もよく聞きます。しかし不眠の問題でまず大切なのは、睡眠時間だけでは無く、次の日しっかり仕事が出来たり、疲れや体の不調を起こさず一日が過ごせる様にする事です。その為、夜寝られなかった時は、昼寝の時間を確保したり、どこかで15分だけでも目を閉じて体を休める時間をつくるのも大切な事です。不眠の時に問題となるのは、昼間出てくる体の不調やだるさなどによる生活の質の低下です。睡眠時間も大切ですが、寝られない時は、あまり無理をせず体に合わせて生活する事も一つの方法です。

■ 不眠解説その5:体内の冷えと生活習慣の改善 [クリックで開く]
① 不眠と冷え [+開く]

夜布団に入っても足が冷たいままで、なかなか寝つけないということがあります。ひどい時には寝るまでに1時間以上かかることもあります。こういう時は血の巡りが悪くなっているだけではなく内臓の働きが悪くなってしまっていて全体に血の流れが悪くなっているという事も考えられます。温めるだけではなく広く体を整えることが大切です。 胃腸は食事をしていない時も休んでいる訳ではなく、常に働いています。この様な働きが悪くなると便秘や胃の痛みといった直接的な事だけでは無く体全体の血の流れにも影響して夜寝る時に足が冷えて寝られないなどの問題を出す事があります。その為、はりではただ冷えや不眠のツボを使うのではなく胃腸のツボを合わせたりして状態を整えてしていきます。冷えというのは一度起こると中々抜けていかない厄介な問題でもあります。広く体の状態を整え少しずつ不眠の悪循環から抜け出していく事が大切です。

② 夜寝る前の食事のとり方について [+開く]

夜寝る時には消化が終わり、お腹の中に食食事を残らないようにして布団に入ることが理想です。消化してお腹の中のものが無くなるまで約3時間かかると言われているので、夜9時に寝るとしたら夕方6時ぐらいまでに食事を済ませると負担が少なくなります。胃の調子が悪かったりお腹が痛かったりすると寝にくくなることがありますが、お腹の中に食べたものが残り消化の負担が続いていると、体が休みにくくなり不眠につながることもあります。また晩酌をしてアルコールが残った状態で寝ると、眠りの質が落ちたり途中で目が覚めたりする原因になることもあります。睡眠時間から逆算していくと、自然と一日の食事時間も決まってきます。睡眠の質を高めるためには、寝る直前の工夫だけではなく、食事の時間や内容も含めて生活全体を整えていくことが大切です。

③ 不眠と運動について [+開く]

不眠というのは、布団や枕の調整からはじまり、食事や運動、生活リズムなど様々なことが関わる問題です。なかでも運動は現代の生活では不足しやすく、積極的に取り入れたいものの一つになります。では運動はどのぐらいなら適当なのかという事ですが、これは自分の感覚でききつくない程度というのが一つの基準となります。歩数で言えば一日7000歩から8000歩と言われたりしますが、その時の体調によって無理のない範囲で行うことが大切です。また運動は一年中同じ内容ではなく、季節に合わせて変えていくことも大切です。夏は少し激しい運動も取り入れ、冬は運動を少なめにし、春は固まった体を伸ばすような体操を取り入れてみるなど、その時の体調に合わせて調節してみてください。運動はやれば次の日にすぐ結果がでると言うものではありませんが、ここから食欲や便通の改善、生活リズムの調整など様々な事に繋がっていきます。日々の生活の中に無理なく運動を取り入れ、少しずつ体を整えていきましょう。

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