生活習慣　その６

人はどの様な人でも最後は必ず衰え亡くなっていきます。寿命はのびても必ず終わりはくるので生きている間はいかに楽しく健康に生きるかという事が大切になります。

健康というと検査に何もかからないという事をまず思い浮かべますが数値に何もないから健康という訳ではありません。実際には色々病院を回っても原因の分からない不調をかかえている人は沢山います。

何をするにも健康であることが第一の条件になります。

健康な状態とは、はつらつとして食べるものも美味しく毎日に喜びがあるものです。体の事や不安を抱えて悩んでいる毎日は検査に異常が無くても健康とは呼べません。

健康は何をするにも必要となる第一の条件です。病院にいって検査をするだけでは無く痛みや不安を起こす体の声にしっかり耳を傾け健康的な毎日をおくる事が大切です。

鍼灸には、未病(みびょう)という考えがあり「いまだ病ならざる」ものも施術の対象として考えます。

これは、ただ風邪をひかない様にマスクをするというのではなく、体質を見極めはりをする事で更なる健康な状態を目指すものです。

その為不安や病院で原因が見つからない体の不調も他の問題と同じように話を聞き体をみてそこから健康になる糸口を見つけていきます。

「今は出ていないけど気になるもの」も施術可能です。

鍼灸院に来られる方の中には、「今は問題が出て無いので…」と気になる事を言うのを遠慮される方がいますがはりは刺激で体を抑え込むものでは無いのでその様な状態でも体の中から生きる力を引き出す事で施術していく事が出来ます。

鍼灸というと辛いところにはりをして電気を流す様なイメージがありますが、本来は体質を考え体の根本から状態を変えていく為の施術法です。

今何か問題が無くても生命力の強化という事で体質を考えたはりも出来ます。何事も早目の対処が問題を小さく済ませるコツです。気になる事はまずは相談ください。

今は検査というと体の中を細かく探して悪い所を捜しますが鍼灸では広く全体をみてバランスをとる事で調子を整えていきます。

熱い時は冷やすと気持ち良く感じ辛いところに手を当てると体が少し楽になる様に辛い時にはそれに適したツボの反応が体に出てくるのでそこを上手くとらえてはりをしていきます。

～に良いツボでは無く全体とのバランスが大切です。

鍼灸では常にバランスを考えて施術をするのでツボもただ耳鳴りに良いツボ不眠に良いツボと端から順番に使うのではなく組み合わせをよく考えて行っていきます。

例えば耳鳴りと不眠がある様な場合は不眠のツボからはりをはじめ様子をみて耳鳴りのツボを組み合わせて行きます。バランスをとる事で不眠と耳鳴りの状態を整えるのでここで上手くバランスがとれれば耳鳴りのツボは使わずに施術を終えます。

ツボは沢山使った方がよく効く様に思いますがやり過ぎは逆に回復力を弱めます。どのぐらいツボを使うかはその人の状態によりますがツボは上手く反応をとらえる事が重要です。

何か悪いところがあるとそこに集中して問題を考えたくなりますがそれぞれ悩みを単独で見ていくのではなく繋がりを考え全体のバランスが取れるようにする事が大切です。

今の問題の見つけ方というのはとにかく細かくより小さな問題を見つけていくという方向で進んでいます。

しかし細かく部分にばかりみても「胃腸には問題が無いです」「精神的な異常という事は無いです」と異常が無い事だけが分かり問題解決に繋がっていかない事もあります。

体の力を引き出し現状から抜け出すという事も大切です。

受ける方としては問題が見つからなかったらまた違う所と検査を受ける病院を変えたくなるものですが部分だけみていても答えが出ない問題もあります。

気になる事がある時は検査を受ける事が必要ですがあまりそれを繰り返しているという様な場合は原因だけにこだわるのではなく東洋医学など問題の見方を変え現状から抜け出す努力をする事も大切です。