腰痛、ぎっくり腰と鍼灸

　腰は、体の中心にある為、膝・肩、首さまざまなところからの影響を受け、その上、便秘や生理に代表される内臓からの不調も反映します。

実際にきつくなるのは腰にある筋肉や関節ですが、腰の問題の裏にはこの様なさまざまな要素が隠れています。ただ腰だけをみていても変わっていかないのは、その様な事も理由の一つです。

昔から肩こりと腰の問題程難しいものは無いと言いますが、これらの問題と言うのは生活に近くその人の生活習慣がそのまま辛さにつながってくるものだからで、この様な問題の場合、腰に筋肉を付けましょう、一日30分運動を取り入れましょうと生活習慣の改善を色々いう事になります。

しかし難しいのは、実際に何がどうなっているのかはっきりしないという事です。腰は体のかなめというだけあって色々な所からの影響を受けます。膝からの影響、首からの影響、お腹からの影響、ストレスからの影響と、ほぼ全ての場所から影響を受けます。

その為、筋トレをやった、ダイエットをした、～～を飲んだ、でも反応が無かったという事が起こります。体を整える時はプラスでは無くマイナスの取り組みが重要と言われます。

よく色々飲み過ぎておかしくなるという事がありますが、これは目に、胃に、腰に、関節にと何個もサプリメントなどを飲んでもそういう時はあまりはっきりしたものは出ないものです。それよりも元となるものを考えて悪習慣やストレスなどの悪循環を断ち切る事が重要です。

何か問題がある時には、何かを補って手を加えていってもすぐには変わらず、結局その問題の元を断ち切る事こそが安定した状態への早道となります。筋トレもストレッチも過剰にやれば負担となり問題を複雑にします。

それよりも体にかけていた負担を削る事を考え、ストレスや悪習慣を無くしていく事が大切になります。まじめな人ほど色々と取り組んでいる事が多いものですが、あまり今の生活をしていても進んでいかないという時は、少し目線を変え元を変えてみる事が健康への近道になります。

腰に問題を抱えて来院される方は「腰の骨の間が狭くなって・・・」「腰の骨に棘が出て・・・」「軟骨が飛び出ていて・・・」など

画像でちゃんと理由が分かっているのに現状に悩まされている方がほとんどです。一水堂ではこれらの問題を入り口として考え独自の視点から腰の問題をみなおしていきます。

ネットなどを利用してツボを探そうとするといくつも出てきて、結局どれが良いのか分からず、あれもこれもとどんどんやるところが増えていってしまいます。

しかしこういうものは、いくつも使えばいいというものでも無く実際には使えば使う程反応が薄れていくものでもあります。

腰の状態を整えなければならないのにあそこもここも一様に刺激していってしまっては、だらけてしまって結局は後で重く辛くなります。

自分でツボを使う時もなるべく少なくここというところを決めて使っていく様にして下さい。その方がお互いが打ち消される事が無く、そのツボがどうだったのかもはっきりします。

 腰を見る時に大切になるのは、その内容をどれだけ長持ちさせて、その悪循環から抜け出せるようにしていくかです。

 まずは、お話を詳しく聞き、体をみて、説明、施術と順を追って進めていきます。今までどのような問題があり、どの様な施術を受けてきたのか。広く体全体を見ていき悪循環から抜け出す方法を考えていきます。ただ緊張を緩めるだけでは無く、上手く体のバランスをとる事が重要です。