気血 その3

鍼灸の五臓と今の五臓

鍼灸と西洋の違い

ここでも少しずつ紹介していますが、東洋の療法で使われている五臓は、同じ五臓と言っても西洋のものとはまとめ方が異なります。

東洋では、注目しているところが働きや機能といったところにあり、どこがどうなるのか細かくしていくのではなく、物事を広げていって大きな観点から物事が捉えられるようになりました。

鍼灸は物事を大きく捉え、繋がりの中で状態と考えていきます。

その為、今の様に内科と整形と心療科が別々になっていて取り扱うものも違うというのではなく、全て丸ごとの人として扱われ、内臓のものと精神的なものと筋骨格系の問題が全て一緒の五臓の問題となってまとめられています。

これだけ聞くと体の不具合をどう考えればいいか疑問に思うかもしれませんが、実際には問題を訴えている人はどこかひとつだけという事は無く必ず複数の問題を合わせ出しているものなので、意外とこちらの方が素直に状態を受け取れるというところもあります。

全体を繋がりの中でみるので今の問題の捉え方とはまた違うものとなります。

今は、無意識に問題を分けて考えていきますが本来体の不具合というのは、どこかしっかりしていたものが崩れる様にしておかしくなっていくものなので単発で問題がでるというのは珍しいものです。

鍼灸では、それを観察して経験に照らし合わせて状態を判断していきます。全体を大きく繋がりの中で見るので問題の捉え方も今のものとはまた少し違ってきます。

今と昔で人を取り囲む環境は変わっても体のつくりというのはそうそう変わるものではありません。体をよく観察し経験の生きたはりをする事が大切です。

 

鍼灸と五臓の脾について

鍼灸と脾

鍼灸で基本となるのは陰陽五行(いんようごぎょう)という昔からある考え方です。体のみかたもそれに従うので、まずお話しを聞いてそれがどこの問題に入るのかを考えます。

体の中の五行にあたる要素は肝(かん)心(しん)脾(ひ)肺(はい)腎(じん)の5つなので訴えているものが肝の問題で出ているのか、心が絡んで出ているのか、脾なのか、肺なのか、という事を考えていきます。

例えば、脾と言うのは、栄養を吸収し体の隅々まで届ける働きがあるのでこれがやられると便秘や胃もたれなど消化吸収に係わる問題がまず起こります。

東洋の療法は五臓の内容など基本的な事が今のものとは違っています。

これが第一ですが、それだけでは無く脾には体の隅々まで栄養を届けるという働きもあるので、膝や足など節々が動きづらくなったり、体がだるくて朝起きれなかったりというのも同じ脾の問題として考えます。

便秘とだるさと膝の問題が同じ要因?と聞くと何だかおかしい事の様に思いますが、隅々まで栄養を届けるという脾の働きからすればそんなにおかしい事でも無くなります。

鍼灸では、元々体を一つのものと考えており、今の様に内臓と筋骨格と気持ちの問題を分けて処理はしません。

鍼灸など東洋の療法は、そう言う基本的な所が今のものとは違っています。何が出来ないのか、どうしたら辛いのか、よく話を聞き、経験の生きたはりをする事が重要です。

 

気のつまりと体の不具合

気のつまりと鍼灸

東洋にある様々な施術法というのは、どれも気や血がスムーズに流れているという事が大切で、それが上手くいかなくなると問題のもととなります。

今でも血管がつまったり、リンパの流れが阻害されると問題になりますが、その様な事だけに係わらずつまるというのはどこで起こっても害となります。

日常的にもイライラする時に胸の詰まったりする気のふさがりや、滑らかな動きが阻害される動きのぎこちなさも鍼灸では、経絡(けいらく)と言って一つの繋がりの中の問題として考えます。

体も心も伸びやかに過ごす事が大切です。

体の働きが落ちる時というのは、何かが単独で落ち込むという事は少なくよく聞くと食欲や睡眠、便通など色々な事が一緒になって出てきているものです。

鍼灸では、内臓や気持ち、筋骨格など区別をせずどれも経絡(けいらく)という一つの繋がりの中にあると考えるので一つのつまりは、上下内外に広く問題を起こすと考えられます。

最近よく雑誌やテレビなどで紹介される事のある血瘀(けつお)やノドに詰まりを感じる梅核気(ばいかくき)なども昔から言われるつまりの一種です。

つまりを流すには、生活環境を整えそれに負けない体を作る事が必要です。

この様な問題というのは、ただここがつまっているからそこを流せば問題解決とはいかず、気づまりを起こす元となっているストレスや体の状態、生活の習慣の改善などが必要になります。

今ある生活を急に変えるのは大変な事です。普段からのびのびとした生活を心がけ、体がその様な事に陥らないにしておく事が大切です。

その他メニューのご紹介

鍼灸独自のアプローチ

鍼灸は、ツボを使って体の働きを調整するためのものです。その為に必要なのは、筋肉や神経という様なものでは無く、気や経絡(けいらく)といった鍼灸独自の考え方であり、その様な知識が生きたツボの使い方になります。ここではその様な東洋医学の考えを紹介しています。

吐き気

ここでは、この気血のページでも取り上げた東洋医学の脾やストレスをためずのびやかに生活する事の必要性について吐き気という問題の中で紹介しています。吐き気の有無にかかわらず養生としても大切な部分があるので体調すぐれない方は参考にしてみて下さい。

生活習慣 その2

体をのびやかに保つといっても色々あります。ただストレッチの様に体のフォローをするだけでは無く、睡眠のリズム、仕事の内容、運動の取り入れ方、鍼灸の施術の間隔など考える事は山ほどあります。ここでは、その様な事柄についてまとめてあります。

はり・きゅう 一水堂 料金とアクセス

料金

料金について
一水堂は、なるべく身近で皆さんに近い鍼灸院でありたいと思っています。その為、料金も通いやすくしてあります。その場だけの気持ち良さは問題からの抜け出す事には繋がりません。しっかりと体を整え明るい毎日を過ごしましょう。
 

料金表
初診料 1000円
一般 施術料 3500円
大学・専門 2500円
高校・中学 2000円
小学・幼児 1000円

一般の方
初めてのご来院の場合
 

 初回検査料1000円
+  施術料3500円
     計4500円
 

( 2回目以降は、3500円 )


施術歴20年の豊富な経験と高い技術

はり・きゅう一水堂

〒260-0813 千葉県千葉市中央区生実町2088-8

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