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適応
臨床ファイル
ケース1: 60代女性 腕と手の痛み
ケース2: 50代女性 急性腰痛
ケース3: 30代男性 カカト・足裏の痛み
ケース1:60代女性 腕と手の痛み
症状
右の腕から指にかけてのジリジリとした痛みがある。
症状は冷えると悪化し、ひどくなると肩や背中にも痛みがでてくる。
指は動かすと痛みが強くなるが特にここが痛いとハッキリしたところを指す事は出来ない。
説明
筋肉の緊張や疲労が長い期間続くと痛みがその筋肉だけではなく、関連痛といって離れた場所まで広がるようになります。首の前面の筋肉に問題がある時は、手にまで痛みが広がります。この患者さんの場合は、首の筋肉から広がる痛みだけではなく、指を動かす筋肉にも炎症があり、2つの問題が重なっている状態でした。痛みが1度生じると今度はその痛みが原因となって新たな問題を生じます。今回は、首の問題に加え指の筋肉に炎症が加わった複雑なパターンの痛みでした。
治療
治療では、肘と首の筋の問題に対して消炎鎮痛と緊張緩和を目的にハリを行ない、長い間無理して動いていた為に変わってしまった姿勢に対してのカイロプラクティックによる調整を行ないました。この患者さんはひどい花粉症だったのですが、花粉症は首肩周りの筋肉を緊張させ症状を長引かせる要因になる為、全身調整は肺の経絡を中心に行ないました。
経過
治療開始3回目で手の痛みに改善がみられ、6回目には花粉症もだいぶ楽になったということだったのでこの時点で一旦治療に区切りを着けました。この患者さんの場合は、花粉症がひどい事もあり、現在も健康管理という形で定期的に治療を行なっています。
ケース2:50代女性 急性腰痛
症状
腰に強い痛みがあり身体が自由に動かない。
1週間前、床に落ちているものを拾おうとして突然腰に痛みが走った。
普段から腰痛がありコルセットを使って仕事をしているが、時々ギックリ腰をおこしてしまう。
整形外科に行ったがX線では異常がないと言われた。過去に卵巣嚢腫、子宮筋腫をしている。
説明
ギックリ腰は、1度で腰の筋肉の量を20%痩せさせると言われています。腰の筋力低下は一緒に身体を支えている関節や靭帯を巻き込んで慢性腰痛に移っていき、限界に来るとまたギックリ腰を起こします。コルセットはこのサイクルを助長します。痛みはその場だけのものではなく積み重なって悪くなっていきます。今回の腰痛もこの様な背景の下、起こったと考えられます。
治療
初回は、緊張で検査も出来ない状態だったので、緊張を取ることをメインに手足のツボにはりを行ない、動ける様になってから根本の原因に対しての治療を開始しました。痛みを起こしているのは、腰椎の5番・腰の付け根の関節が起こしていました。さらに、腰の土台となる骨盤にもアンバランスが生じている状態だったので関節と骨盤の問題に対してカイロプラクティックによる治療を行ないました。東洋医学的に診察をすると過去に卵巣などの生殖器系の病気をしているなど、精や腰に関係の深い腎の経絡にアンバランスがみられた為、筋骨格系の問題に加え腎の経絡を中心とした全身調整を行ないました。
経過
初回、動かす事も出来ずかがんだままの姿勢を身体が反れる所まで緊張を緩和し終了。3回目、痛みが1〜2割程度に減ったので治療後、腰部のインナーマッスルに対するトレーニングを加える。5回目、痛みが無くなって動きもスムーズになった為この回で治療を一区切り付け終了した。
ケース3:30代男性 カカト・足裏の痛み
症状
左の足の裏、特にカカトを中心に痛みがある。
半年前より特に思い当たる原因なく始まった。
靴を変え、マッサージを受けてきたが状態は徐々に悪化、最近では痛む範囲も広がっている。
学生の頃にバスケットで何回も捻挫をしており、捻挫癖がひどく手術を勧められた事もある。
腰痛もあり反対の右足には時々シビレがでる。
説明
足の裏には、足底筋膜といってカカトと指に靴の中敷の様に張っている筋肉があります。捻挫を繰り返して関節がゆるくなると、普段なら足首で止められるはずの力が制限なく筋肉や周囲の関節にかかってきます。骨格のアンバランスは中敷をねじる様にしてこの足底筋膜に強く張る場所を作ります。歩く度に張っている場所には、必要以上の緊張が生じ繰り返す事でいずれ痛みとなります。さらに、この患者さんの場合は、腰が悪い事もあって下肢全体かかる負担が大きくなっていたのも関係している様でした。
治療
まず、腰部・骨盤に対してカイロプラクティックを行ない下肢全体の負荷を軽減してから足の問題に対して診ていきました。足首は、捻挫の後遺症の為か通常の1.5倍くらい動く様になっており、その分カカトの関節に負担がかかっているようでした。足底筋膜も強く緊張し、特にカカトの筋の付着部に強い痛みがあるようだったので、まずカカトの関節にカイロプラクティックを用いアンバランスを調整してから痛みの強い場所には消炎鎮痛目的ではり治療を行ないました。また、この患者さんの場合は、長いこと痛みに悩まされており食欲がない、腹痛があるなど胃腸症状にも悩まされていたので胃腸を整える事を中心に経絡治療による全身調整を行ないました。
経過
今まで我慢していた分もあるのか、治療する度に状態は改善していき、現在3回目、今までは30分も立って居たら下肢がだるくなって居られなかったのが一日持つ様になり、カカトの圧痛もだいぶなくなってきた。現在継続治療中である。 |
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