耳鳴りと鍼灸

耳鳴りと鍼灸

耳鳴りは、静かになった時やちょっと気を抜いた時に気になってくるなど気持ちが休まらず人によってはそこから不眠や頭痛など様々な問題を起こします。

続くと大きな負担となり、鳴ってる本人にとっては辛くきびしい症状となります。また耳鳴りは難聴と一緒にに起こる事も多く聞こえないという症状に合わせ常にある耳鳴りにも悩まされます。

耳鳴りは全身状態とのかかわりが深い症状でもあるので起きた時には耳だけでは無く全身の調子を整える事が必要になります。視点を変え体全体が良くなる事を考える事が大切です。

耳鳴りについて、鍼灸の考え方

耳鳴りについて鍼灸の考え方

治療では、「検査では異常が見当たらない」「問題があって色々やっているが中々良くならない」という話をよく聞きます。これは、耳の奥の方にむくみがある、炎症があるなど、耳の問題と症状が一致しないという事についての悩みですが、鍼灸では、これに加えてもう一つ、働きの異常というものについても考えます。

 

検査にかからなくても異常が無い訳ではありません。

耳には聞くという働きがありますが、この働きの事を昔の人は、神(しん)と呼び重要視してきました。目や耳というものは、ただそれだけでは機能せず、そこに気がめぐる事で初めて、見る、聞くといった働きが生じる、すなわち神(しん)が生じると考えたのです。耳鳴りやめまいもこの神(働き)の異常としてとらえ、その神が正常に働く為には気のめぐりが上手くいってなければならないとしました。(井上恵理 2008.10 病証論と臨床質問)

気というと何か特別なものの様に聞えますが、昔からこの様に働きを整え、ツボと疾患をつなぐものとして実際に使われてきました。古典(素問、八正神明論)にも「…神気盛んなれば神全うし、神気劣る者は神不足す。之以て気血を養う者は、乃ち神を養う者也…」とあり、機能を整えるのには、まず気血を養うことが重要だという事が書かれています。

先ずは働きを整える事が重要です。

耳鳴りやめまいがある時も画像や検査の数値だけではなく、先ずはその働きを整える事が重要です。働きが正常になる事で崩れていた環境は整い、体も良い方向に向かいます。はりやきゅうもただ血流を良くしているのではなく、実際にはこの機能を整える為に行っています。気のとどこおりを無くし全身をのびやかにして体の治癒力を引き出す事が大切なのです。

 

耳鳴りと鍼灸

耳鳴りと鍼灸

耳鳴りがある時、治療ではまず三焦経(さんしょうけい)のかかわりを考えます。三焦経は、耳に関係の深い経絡(けいらく)で、本などで紹介されている事も多い耳鳴りの治療には欠かせないものです。

耳鳴りには三焦経(さんしょうけい)のツボが良く効きます。

経絡(けいらく)は、かかわりの深いツボが集まって出来る一つの流れで、三焦経は薬指から始まり耳を通って目の端に終わる様に走ります。特に首から上の場所では、「…うなじを上って耳後にかかわり、直ちに上って耳の上角に出で…その支なる者は、耳後より耳中に入り、出でて耳前を走り…」(霊枢、経脈篇)と、重複して耳の内外を巡りその状態を左右します。

治療では、体質的な事、のぼせやすい、悪い血が溜まりやすい、ストレスが溜まりやすいなどの大きな処置も行いますが、それに加えて耳の回りを走るこれらの経絡につまりがないかというのも大切なポイントになります。

体を良く診て効果をつみ重ねていく事が重要です。

ツボというとただ血流に良いツボ、耳に良いツボと単発で紹介されていますが、実際には、この様な流れをみたり、全体とのかかわり合いをみて選びだされます。特に中々治らないこじれたものは、積み重ねていくような使い方が必要になります。体を良く診て必要なツボを選ぶ事が大切です。

 

難聴と鍼灸

難聴と鍼灸

鍼灸には陰陽五行(いんようごぎょう)というものがあり、耳もただそれだけでは無く後ろに五臓(ごぞう)の働きがあって初めて働く事が出来るとしています。

耳の働きには腎(じん)がかかわると考えます。

耳については「腎は耳を主る」(素問、陰陽応象大論篇)といい、腎(じん)の働きが欠かせないと言われています。腎(じん)は、現代医学では尿をつくる為のものですが、鍼灸ではこの様に耳に関係が深かったり、「精を蔵す」(霊枢、本神篇法風)と言って生きる力を蓄える場所でもあるとされています。

精は、生まれた時に親からさずかるエネルギーで、年をとる事で徐々に少なっていき、無くなる事で足腰が弱り、耳が遠くなるなどの変化が起きます。よく年をとると腰が曲がり、耳が遠くなりますが、それはこの様な事が原因で起きています。

難聴は早目の対処が重要です。

この変化は、無理をして腎(じん)に負担がかかった時でも起こり、その中の一つの症状として難聴が起こります。腎は老化に関係が深いという事もあり、放っておき時間がたつほど症状が動きにくくなります。問題が起きた時は、なるべく早くに対処し症状をこじらせない様にする事が重要です。

 

鍼灸 患者さんの声

耳鳴り、耳の詰まり…

耳鳴り耳の詰まり鍼灸患者の声
佐倉市 男性

薬を飲んでもあまりよくならなかったのが鍼灸治療を受けてから楽になりました。…

難聴、耳鳴り

難聴耳鳴り鍼灸患者の声
千葉市 女性

…一度良くなった症状が仕事が忙しくまたひどくなって来院しました。

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